組織の一員としての役割。
それは、見ず知らずの女性に対して調教をおこなうことだった。
妻を救うためとはいえ、見ず知らずの女性を調教していく。それは幸いことであるはずであった。
だが、実際に調教をおこなうと女性を辱め、驕るたびに主人公は興奮していき、心は喜びに打ち震えていった。
仕事をこなしていき組織内で地位を確立していく。そして女性を調教する悦びに浸っていく。
そんな毎日が過ぎたある日、とある女性との出会いをきっかけに自分が元組織の人物だということが分かる。彼女こそが主人公をここに呼び戻した人物だった。
主人公がまだ組織にいたとき、彼はその女性を調教し、そんな中で主従関係以上の「愛」が芽生えていた。
殺伐とした生活を送ってきた彼に与えられた。そう妻との生活にあった穏やかな日々と同じもの。
彼は組織から抜けようとその女性と一緒に逃げようとしたのだが、女性は逃げ切れず、主人公は記憶を失った。
そんな平穏な生活を与えてくれた女性も、主人公と主人公の妻との生活を羨ましく思った彼女は、嫉妬心から主人公を呼び戻してしまったのだ。 失った過去の記憶を知ったとき、それでも妻を取り戻そうとするのか。
それとも、そうしてまで自分を愛してくれた女性を取るのか。