主人公・祐二と坂上柚木、そして小学校からの親友・沢木祐里子。いつも一緒にいるような仲の良い三人――それは祐二と柚木が恋人としてつき合うようになっても変わらない関係だった。つき合い始めて知るようになった、今まで知らなかった柚木にますます惹かれていく祐二。デートを重ね、幸せが続く。ずっとこのまま充実した日々が続くと思っていた。
だが、悪夢は恐るべきスピードで二人に降りかかった。祐二の目の前で起こる惨劇。走ってくる車と接触し、地面に倒れる柚木。そして柚木は二度と目を開く事はなかった。
プロローグでは主人公祐二とヒロインである柚木との関係、そして周りの友人たちとの関係を中心に話が進み、柚木の死を転機として本編へと入っていく。悲しみに暮れる祐二と、変わっていく友人たちとの関係。それぞれが自分の中に閉じ込めることによって成り立っていた微妙な関係が、柚木の死によって動き始めていく。その中で主人公(プレーヤー)が行動することによって、新たな関係が生まれていき、主人公が立ち直ったり、そのまま自分の殻に閉じこもったりと様々に話が展開していくのだ。