火事で全焼して以来、長い間荒れ放題に荒れ果てていた隣の屋敷。
そこに、青いローブをまとった少女と、紅い髪の空飛ぶ美女がやってきた。二人はあっという間に屋敷を再生すると、そこに住みついてしまった。
いつも不機嫌で、何かあるとすぐ怒り出すくせに、主人公の頼み事はどうしても断り切れない魔術師シオン。通り一般の倫理観は通用せず、「その方がおもしろい」と思えば
平気でトラブルを起こす魔神アミィ。
突如現れた非常識なお隣さんのせいで、主人公の平穏な日々は終わりを告げるのだった。
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シオン
- 本編のヒロインであり、魔神アミィを従える若き魔術師。
ねじくれた杖と青いローブ、そして首から掛けた六芒星のペンダントがトレードマーク。
焼け跡のまま放置してあった隣の屋敷を再生し、「五条 紫苑(ごじょう しおん)」と名乗ってそこに住み着いてしまった。
しかし本人の魔力は意外に小さく、加えて根がそそっかしいので、魔法にはミスが多い。
いつも不機嫌な顔をしているが、それはシオンの正体、そして隣りの家にやって来た目的と関係があるらしい。
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アミィ
- シオンと契約関係にある魔神。
見た目は二十歳ぐらいのグラマラスな美女。透き通るように白い肌と腰まで伸びた深紅の髪、そして男物の黒いスーツをびっと着こなしている。丁寧な物腰と言葉遣いに反して、その行動は大胆かつ凶悪。
なにせ魔神だけあって、悪徳に対する忌避が微塵も無い。その方がおもしろいと思えば善人でも酷い目に会わせるし、敵は情け容赦なく抹殺する。人間が食事を摂る感覚なのか、事あるごとに晴人や女の子たちにHを迫っては魔力を吸収する。(もっとも単なる趣味かもしれない)
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芦屋 菫(あしや すみれ)
- スポーツが得意で、兄想いのかわいい妹。
軽い悪口を言い合ったり、チャンネル争いでケンカしたりもするが、基本的には仲が良い。恋愛に関してはまだまだ奥手だったのだが、シオンやアミィの登場、そしてクラスの男子に告白されたことがきっかけで、少しずつ兄への想いが変化して行くことに……。
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芦屋 梨花(あしや りか)
- 芦屋家で晴人・スミレと共に暮らす未亡人。職業、グラフィッカー。
徹夜仕事で毎日ヨレヨレ。加えて料理が致命的にヘタで、最近の食生活は主人公に頼りっきり。○○たちにとっては「母親というより手間の掛かる友達」。楽天家で人懐こい性格…といえば聞こえはいいが、警戒心というものがないようだ。最近、晴人が大人になって来たせいか、息子を見て思わずドキリとすることが……。
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小田巻 桃子(おだまき ももこ)
- 晴人のクラスメイト。
控えめで、おとなしい性格。他人への思いやりも深い。
だが、その性格が災いして、今は誰にも相談できない悩みを抱えているらしい。そんな彼女も、自分のことを気遣ってくれる晴人、言葉はキツいが頼りになるシオン、そしてひたすらに傍若無人なアミィと出会い、少しずつ変化して行く。
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茅野 棗(かやの なつめ)
- 晴人のクラスメイト。
明るく元気で好奇心旺盛、性別を問わず友人の多い女の子。
町に古くからあるプロテスタント教会の一人娘。今は父親が教会の牧師をやっている。もっとも本人は、信仰心のかけらも持っていない。
それでも代々伝わる聖職者の血のためか、シオンとアミィに対して微妙な違和感を覚え始める。
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芦屋 晴人(あしや はると)
- 主人公。
母一人、妹一人の母子家庭に暮らす、ごく普通の少年。
忙しい母親に家事を任されたり、クラスの女の子に相談事を持ち掛けられたり、周りから結構頼りにされている。しかし本人としては、ただ便利に使われているだけのような気がしてちょっと複雑な心境。
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