中世ヨーロッパ某国――
人間と他種族との争いは、数で勝る人間の勝利に終わり、数十年が経っていた。世界は人間を中心とする経済形態の中、飛躍的な発展を遂げ、その裏で他種族は虐げられつつも、見かけ上の平穏を保っている。主人公アルジャーノンは○○貿易で財をなした数少ない他種族の青年である。ダークエルフである彼は、人間に対し深い憎悪を抱きながら、それでも外見上は人間と折り合いを付けて生きてきた。
彼は側近のエルフ族の少女、エウレカと共に今日も○○貿易を続けている。それが彼にとっての復讐。いつの日か、自分達種族を滅ぼした者達を没落させる。そのためだけに彼は生きて来た。そして彼は、ついにその少女たちにめぐり合うこととなる。その名はティアラ。そしてセルル。
穢れた魂に神の裁きを――
怒りに打ち震えるアルジャーノン。屈○の復讐劇は幕をあける。しかしそれは、過ちを繰り返しているにすぎたなかったのだ……。