生まれてこの方ずっと貧乏な主人公。スーパーのチラシを愛読書とし、一番初めに書けるようになった文字は「赤字」。ろくに働きもしない甲斐性なしの父親と2人でやってこれたのは、記憶に残っている母親の笑顔と、残してくれた家だけ。しかし、「担保」という無慈悲な制度のため、それすらも危うくなってきた。
1ヶ月以内に借金を払わないと家が担保として取られる。母親が残してくれたこの家は絶対に手放したくない。親戚からは縁を切られ、頼りにならない父親は当てに出来ない。普通の方法では1ヶ月ではどうにもならなかった。…そう、普通の方法では。主人公は運動能力に優れ、学費全額免除の待遇で、日本でも超名門校に在籍している。“超名門校”それはあたり一面金持ちだらけの場所。世間知らずの金持ちお嬢様がたくさんいるのだ!期限までには時間がない。それゆけ『逆玉の輿』!