小さな食品スーパー「サクラマート」の店長を父親に持つ主人公「桜庭 航太郎」は、美しい義母「湊」と可愛い妹「なぎさ」と共に、父親を助けつつ、いつかこの店を継ごうと心に決めていた。
・・・しかしある日、その父親が交通事故で死亡してしまう。かねてからこの店を狙っていた大手スーパー「カネユー」の幹部(父親を見限り、家出した実の兄)は、一刻も早く店舗を明け渡せ、と迫ってくる。その血も涙もないやり口に、ついに航太郎の怒りが爆発!
「僕がサクラマートを・・・父さんの店を守る!!」
そうして、2代目店長となった航太郎。
その運命の歯車が今、ゆっくりと回り始める・・・。
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桜庭 航太郎(さくらば こうたろう)
- 本作の主人公。
父親を不慮の事故で亡くし、学園を退学して家業のスーパー「サクラマート」を引き継ぐ。
それまでも、カネユーの営業妨害のせいで業績不振に陥っていたスーパーを、
サッカー部を退部してまで手伝っていた。
しかしそれを不満に思ったことはなく、むしろ、微力ながら一家の支えとなれることを喜ぶ、父親譲りの優しい性格。
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桜庭 湊(さくらば みなと)
- 航太郎の義理の母親。
実母のみさ子とは幼なじみの間柄である。
なぎさが産まれた直後に連れあいを亡くし、悲嘆に暮れていた航太郎の父、長一郎と再婚。
以来、家業のスーパーを盛り立てつつ、兄弟三人の面倒を見て来た。
家事全般を完璧にこなし、時に優しく、時に厳しい理想の母親。
本当は、常に誰かの支えがないと生きていけない極度の寂しがり屋なのだが、
その一面を見せるのは本当に好きになった男・・・長一郎の前のみである。
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桜庭 なぎさ(さくらば なぎさ)
- 航太郎の妹。
小さい頃は引っ込み思案で、何かと兄の後ろをついて回るお兄ちゃん子だった。
その当時の将来の夢は「おにいちゃんのおよめさんになる」こと。
成長し、それなりの社会常識が身に付いてきた現在では、
そんな事はおくびにも出さないが、その想いは今だに胸の奥でくすぶっている。
じっとしていると、その想いがあふれ出して切なくなるので、
幼い頃とは対照的な『元気いっぱいで転んでも泣かない子』を半ば無意識に演じるようになった。
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金城 清香(かねしろ きよか)
- 結婚2年目。
航太郎の兄、大洋の妻であり、株式会社カネユー社長、金城 真実の末娘。
上には兄が二人いるため、後継者はその二人に任せると言うことで、
鷹揚に、のんびり、おっとりと育てられた。
そのせいか、まったく人を疑うと言うことを知らず、
己の野望の為に彼女に近づいた大洋の「愛している」と言う言葉を無邪気に信じている。
実際、結婚2年足らずでそれは幾度となく裏切られてきたのだが、
それでも彼を愛することを止めない、果てしない寛容と慈愛の精神の持ち主。
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月島 房江(つきしま ふさえ)
- 航太郎の元担任。専門教科は英語。結婚して間もない。
祖母がフランス人のクォーターで、完璧なプロポーションと白い肌、栗色の髪と鳶色の瞳を持つ。
その容姿に加えて、教育熱心で学生達の面倒見も良く、
男子女子問わず人気が高い。
最近、両親の薦めで某商事会社の課長と見合い結婚をし、
男子学生の多くを絶望のどん底に叩き込んだ。
彼女曰く、一種の親孝行と言うことらしい。
夫や両親からは早く仕事を辞めるように言われているが、
本人には全くその気はないようだ。
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蓑輪 瞳子(みのわ とうこ)
- 結婚8年目の専業主婦。
元デザイナーで、結婚をしても仕事は続けていたためにしばらく○○は作らないでいた。
が、双方の両親からの「○○はまだなの?」攻撃に勝てずに去年、第一子「幸太郎」を出産。
始めの方こそ夫も子育てに協力的だったが、月日が経つにつれて熱意も冷め、
今は育児を含めた家事一切を瞳子に任せっきり。
あまつさえ浮気をしているらしい節もある。
元々さばさばした性格なので、その辺はあまり悲観的にならず、
まあ、幸太郎のために生活費を持って帰ってきてくれるんなら、
何やってもいいわ、とも思っている。
しかし、こと幸太郎の幸せを脅かすような事態になれば、一転して鬼と化す。
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鮎沢 澪(あゆさわ みお)
- 結婚5年目。
とにかく航太郎をからかって遊ぶ。
万引で捕まえて、何でこんな事を・・・と聞くと、夫が酒浸りで収入がなくて、
あまつさえわたしに○○を・・・と言うがこれが真っ赤な嘘。
何で嘘をつくんですか!?と聞くと、
小さい頃、義理の両親に○○されて知らず知らずのうちに嘘をつく性癖が
・・・なんて言うが、これも嘘。
その実は由緒正しい能楽師の家元に嫁いだ人妻で、
あまりにもお姑さんとのそりが合わないストレスからこう言う行動に出ている。
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鷺ノ宮 世津(さぎのみや せつ)
- 結婚?年目。
町外れの洋館に、年老いた執事と二人きりで住んでいる。
鷺ノ宮家は元士族で、西南戦争を機にお定まりの没落の道をたどる。
それでも隠した私財で食いつなぎ、一時はそれなりに栄華を極めたが、
先代頭首、鷺ノ宮 和麿(世津の夫)の死をきっかけに、今は静かにお家断絶の時を待っている。
世津も、かつての栄華と亡き主の面影を懐かしみながら、
老執事、近藤と共に静かに余生を・・・と言うのは真っ赤な嘘で、お家断絶の直接の原因を作ったのは世津である。
儚げな外面に潜むその実体は、極上の肉体と天上の性技、そして悪魔的頭脳を併せ持つ毒婦。
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野乃 ハナ(のの はな)
- 産地直送の新鮮な(珍しい)食材を売り歩く、謎の行商人。
その正体は、現在にも細々と生き残る忍者の末裔。
が、その事を知られるのは死と同義、と言う鉄の掟があるらしく、
必死で隠そうとする。でも、手裏剣持ってたりしてバレバレ。
超人的肉体鍛錬のせいで、外見は幼い。ついでに言うと、これでも既婚者である。
また、諜報技術の一環としてさまざまなエロ忍法を心得ており、セックスのプロフェッショナルでもある。
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