主人公『伊藤 誠(いとう まこと)』は、気になる女の子がいる。こっそりと携帯の待ち受け画像に忍ばせて、その女の子の写真を持ち歩いている。隣のクラスの『桂 言葉(かつら ことのは)』。彼女は、同じ沿線から通っていて、いつも同じ時刻の電車に乗る。それに気が付いてから、誠は、毎日の通学が少しだけ楽しみになった。
しかし、ある日誠は、携帯の待ち受け画像を隣の席の『西園寺 世界(さいおんじ せかい)』に見られてしまう。学校で流行っているおまじないで、2週間人に好きな人の写真を待ち受け画面にして、その待ち受け画面を見られずに過ごせたら想いが成就する、というのがあり、小耳に挟んでいた誠も密かにそんな願を掛けていた。授業中、メモ紙をやりとりしながら、何とか口止めしようとする。ついカッとなって、声を荒げてしまい、先生に怒られたりもする。
女子の集団で話している世界を屋上に呼び出し、説得しようとするが、
ふざけて取り合おうとしない世界にカッとなって、押し倒すような格好になる。気まずい沈黙。沈黙の後、世界は他言しないこと約束し、更に協力すると言う。その日から、二人の共同作戦が始まる。世界は、言葉と仲良くなり、言葉が実はみんなから距離を置かれていて、孤独気味ということや、押しつけられてクラス委員をやっていることを知る。
特に好きな人はいなく、ちょっといいかな、と思っている男子がいる程度だということなど、様々な情報が集められていく。その仲の良さを見て、誠の親友である『澤永 泰介(さわなが たいすけ)』は、「お前ら、付き合ってんの?」と聞き、二人は笑って否定する。自然に誠が接触するために、世界は言葉を誘い出し、外で食事をする。そこにぎこちなくもやってきて、誠も参加する。仲良くなる誠。順調に進む作戦に、誠は世界に感謝する。
やがて、誠は思いきって、今日の帰り、二人だけで遊びに行かないかと誘う。デートであることを察した世界は、頬を染めて「わたしでいいの?」と聞き、うなづく誠に、デートに応じると応える。委員会が終わったら、一緒に帰る、と。そんな小躍りする誠の様子をみて、物思いにふける世界に、言葉が話しかける。言葉もまた、世界に感謝していた。
少し気になっていた男子は、誠のことだったという。世界は笑って、よかったじゃん、と祝福する。夕焼けのホームで一人、言葉を待つ誠。そこに、世界がやってくる。世界も、言葉や誠ほど遠くはないが、同じ沿線で通っていたのだった。
誠は、今まで世界に注意を払っていなかったので、気付かなかった。これから?」と聞く世界。「おう。 ……なあ、ありがとな」と感謝する誠。「お礼に、なにかしてもらおうかな」と言う世界に「なんでもするよ」と笑う誠。「じゃあね……」と考えていると、電車がやってくる。「ゆっくり考えてろよ」といいかけた誠の唇を○引に奪う。「こんだけでいいや」と、照れ笑う世界。あっけにとられる誠。「デート、がんばれ!」と激励して、世界は去る。呆然としたまま、ホームに立ちすくむ誠。電車の中、せつない表情で想う世界。携帯には、実は誠の写真の待ち受け画面。委員会が終わり、嬉しそうな表情で駅へと急ぐ言葉。三者三様の表情で物語が始まる。
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西園寺 世界(さいおんじ せかい)
- 誠と同じクラス。
クラスの中では明るくムードメーカーで、やや小うるさいとも言われている。
泰介が憧れていたように、可愛らしい容姿と明るい性格で、密かにファンは多いが、
なんでもあけすけに言う性格で、告白する男の子たちは皆玉砕している。
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桂 言葉(かつら ことのは)
- 同1年生で、誠や世界と違い、4組。
大人しく引っ込み思案な性格だが、人目を引く容姿(美貌と巨乳)のために、
昔から男性恐怖症の気がある。クラスの女子一同から嫌われていて、
男子からは距離を置かれて皆牽制しあっている。
がっつかず、遠目から見ている誠のことを気にしていたが、
介添えのように世界の仲介があり、誠の告白を受け入れる。
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桂 心(かつら こころ)
- 言葉の妹。
引っ込み思案なところは姉と同じだが、好奇心が○く、
姉の連れてきた彼氏にも○い関心を示す。
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甘露寺 七海(かんろじ ななみ)
- 同一年生。誠たちと同じクラス。
女子の中では何グループかあるうちのひとつのリーダー格で、人望がある。
バスケをやっていて、スポーツ系少女。
前の学校は、言葉と同じだったため、言葉のことは知っているが、
4組の女子同様によくは思っていない。4組の加藤とは同じ部活でバスケ仲間。
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清浦 刹那(きようら せつな)
- 世界の幼なじみ。
寡黙で、表情を変えることが殆どないが、
世界とは何も喋らなくても意志疎通ができている。
母親同士が、昔は親友だったが、今は疎遠。
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加藤 乙女(かとう おとめ)
- 4組の女子をまとめるリーダー格の一人。
誠とは同じ学校で、一緒に遊ぶメンバーの一人だった。
実は思いを寄せていたが、誠が恋愛的な要素に全く鈍いので、
想いが通じなかった。前の学校からずっとバスケをしている。
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黒田 光(くろだ ひかり)
- 誠と同じ3組の女子。
泰介と同じ葵学園出身で、レモンカスタードケーキが有名な市内の洋菓子店の娘。
密かに泰介のことを好きだが、表には出さずに、泰介をドツキ回している。
世界と誠が結ばれることを快く思っておらず、誠への風当たりはキツい。
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澤永 泰介(さわなが たいすけ)
- 誠の親友で、同じ榊野学園一年生。明るく、お調子者。
前の学校から一緒で、運良く同じクラスになったために、引き続きつるんでいる。
人はいいが、女子からは恋愛対象として見られていない。
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伊藤 誠(いとう まこと)
- 榊野学園1年3組。
単調に過ぎていく毎日の中で、通学電車に乗り合わせる少女に淡い恋心をよせる。
恋愛に奥手な彼は遠くで見ているだけで良かったのだが、
世界の後押しによってその日々が変わっていく事になる。
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