はるか昔、2つの種族の戦いがあった。
1つはオリオン座を中心にした勢力で、その姿は今の人類に良く似ていた。違うのは背中から生えている2枚の白い羽であり、彼らは平和と愛を望んでいた…
もう1つは琴座を中心とした勢力であった。これらもまた、人類と良く似ていた。違うのは、背中から生えている2枚の黒い羽と頭から生えている鋭い角であった。彼らは戦いと力と欲望を望んでいた…
戦いは熾烈を極め、2つの勢力は相手の母星を破壊することで終結をみる事になった…
帰るべき故郷をなくしたそれぞれの種族は地球へと流れ着いた。オリオンの種族は月の裏側に基地を構えた。いつしか人々は彼らを天使と呼ぶようになった。琴座の種族は火星に基地を構えた。いつしか人々は彼らの事を悪魔と呼ぶようになった。そして当然の様2つの勢力の間に争いは起こった…
数千年の時が流れ、ある異変が起きた。天使の中に女性が生まれなくなったのだ。彼らに残された道は地球の女性の中から女神を選び、種族の維持をはかる以外になかった。当然、悪魔達がその邪魔をしないはずがない。こうして天界と地獄の女神争奪(嫁とり)合戦が地球ではじまったのであった…
主人公はうだつのあがらないプー太郎をやっているが、実は結婚相手を見つける為に地球に舞い降りた天使なのである。女性が生まれなくなった天使族を維持するため、主人公はなんとしても地球で花嫁を見つけなければならない。地球人の中に、天使族の“女神”となる女の子を見つけるのだ。主人公の花嫁探しが始まる……。