夏休みを目前にしたある日 イラストレーター見習いの崎谷亨のところに作家の叔母からの電話がかかってくる。
『亨、急なお願いで悪いんだけど、旅行に行く間、うちの子の面倒、みててくれない?』
『・・・・・・は?』
彼女の言う“うちの子”とは、亨の従妹である三人の女の子。でもって旅行というというのは、おそらく執筆のための取材旅行の事だろう。
『ま、またずいぶん突然なお願いだね・・・。』
『だからこそ、こうしてあんたに頼んでるんじゃない』
『・・・・・・・・・。』
叔母の○引な“お願い”に押し切られて、従妹達が夏を過ごす姉の別荘に向かうことになる亨。
そこで彼は、自分を「おにいちゃん」と呼び慕う彼女たちと、たぶん一生忘れられないヒミツの夏休みを過ごすことに・・・・・・。