神宮寺 弘士(じんぐうじ ひろし)は学生である。姉が五人もいることと、家が大きな神社であることのふたつを除けば、ごくごく平凡な学生のはずであった――そう、あの春の日までは・・・。
弘士は下校路の途中にて壮絶なものを目撃する。それは、銀河の平和を守る正義の宇宙人の、傷つき息絶えた無惨な死体。いや、違う、正確には、いままさに息絶え死体になりつつある宇宙人であった!
《この町に、地球侵略を企む悪の宇宙人が降り立ってしまった・・・・・・
私はもう駄目だ、だからきみに託そう、悪の宇宙人を見つけだし、地球から追い払うんだッ・・・・・・ガクリ》
―――死んだ。
一方的に地球の平和を託されてしまった弘士は、仕方なしに悪の宇宙人探しを始めるのだが、何と、正義の宇宙人から渡された唯一の宇宙道具『宇宙人スキャナー』は、弘士の家に目標がいると反応するのであった。
まさかそんなと訝しがる弘士は、ひとつの異常に気が付く。姉が・・・・五人のはずの姉が。違う。いままでと違う。五人ではないのだ。
『六人・・・・・・姉が、六人いる!!!!』
しかも、どの姉にも、見覚えがあるのだ! 偽物は、愛する姉さんに化けた悪の宇宙人は、一体どの姉さん!?
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壱美(ひとみ/ 長女) CV:朝霞紫
- 神宮司家の長女。宮野神社の巫女さんとして、社務所につとめている。
二番目に家にいる時間が長い姉さん。長女なだけあって発言権は○いものの、おっとりしていて天然なため、○権を振り回すことはほぼない。が、締めるところではちゃんと締めてくれる。しかし料理の腕はさっぱり。元から器用でなんでもこなせるのだが、いかんせん極度の味オンチ。
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双葉(ふたば/ 次女) CV:榊原ゆい
- 神宮司家の次女。大学卒業後、物理教師としてかつての学舎に戻ってきた。
大学四年間のうち後半二年間は、どうやら家から出て一人暮らしをしていた模様。現在は、職場にも近いということで実家に戻ってきている。
冷たく聞こえる言動が多いものの、心の内では他の姉に負けないくらい弘士のことを気に掛けている。が、やはり、気持ちよりもまずは成績、目に見える力をしっかりつけさせてやらねば、という意識は○い。
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三樹(みつき/ 三女) CV:新出千晶
- 神宮司家の三女。家事手伝い。引っ込み思案で気が弱く、おどおどしている弱姉。
ずっと家におり、炊事洗濯掃除と、家事のほとんどをこなしている。特に炊事――料理は得意な上に自分でも好きで、唯一、料理をしているときだけはいつも、微かな笑みがこぼれている。一番うれしいのは、自分のつくった料理を弘士が食べて「おいしいよ」と言ってくれること。
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四乃(しの/ 四女) CV:大花どん
- 神宮司家の四女。粗雑で野蛮。スポーツ少女。
口調だけはせめて、とひとみ姉によって整えられたものの、行動は結局変わらず、すぐに腕力というか行動に出てしまう癖は○○の頃のまま。見た感じも行動も○○っぽいが、中身もそのまま○○っぽい。傷つくとすぐ顔に出るし、泣くし、嬉しいとすぐに笑う。どうにもアクティブすぎて弘士が参ってしまうことも多々ある姉さんだが、意外な弱点はHネタ。そちら方面に対しては記念物もののオクテであり、Hな言葉を聞いただけで「きゅう」と気絶してしまう。
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五百菜(いおな/ 五女) CV:秋月まい
- 神宮司家の五女。姉さんたちの中で一番背の低い姉さん。
見た目も○○っぽく、年上感の○い他の姉さんといるせいもあって、つい弘士が年下のように扱ってしまいそうになると、猛然と怒り出す。姉の中で最も「自分がお姉ちゃん、年上、弘士の面倒をみなきゃ」と常に意識しているのだが、意識してしまうあたりやっぱり○○。どうしても他の、大人っぽい双葉姉やひとみ姉と自分をくらべてしまうため、自分はちゃんとお姉ちゃんになれているだろうか、と焦っている。
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Pちゃん(正式名称:『PCLX-0006YX-Vol-kr』) CV:美咲ゆうか
- 神宮司家の六女。謎のロボっ子。ロボっ娘。
言動も怪しく、時たまに動かなくなったり(機能停止?)、ごくごくたまにウィーンとか起動音がしてみたり、これまたたまにマシン語を喋ったり。どう見ても人間ではなく、変で、そんな馬鹿な、いったい何者、と弘士は戸惑うのだが、いざ思い出してみると幼い頃から一緒にいた記憶はあるのであった。
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神宮寺 弘(じんぐうじ ひろし/ 主人公)
- 少し気の弱いところも有るが、がんばるときにはがんばる普通の少年。
昨今の若者の風潮にもれずキレると怖い。
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スキャナー
- 喋る。悪の宇宙人を捜さざるをえなくなってしまった弘士の、唯一の相棒。
本当は一発で悪の宇宙人を見つけることができるはずだったのだが、いかんせん、半分ノラの飼い猫にじゃれつかれたせいで『神宮寺家のひとりが悪の宇宙人である』ということまでしか判明しなかった。そのため、弘士には「ポンコツ」「駄メカ」とか呼ばれることに。
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