『あなたには停まらない時間がある・・・・・・だから・・・・・・生きて・・・・・・・・・』
主人公はある日、雪原の中でひとり倒れているところを発見される。
館に運び込まれ目が覚めた時、彼は自分に関する一切の記憶を失っていた・・・。メイドたちから、この館の持ち主、詩条家の当主であると教えられるが、彼は困惑するのみ。心配するメイドたち・・・だが、その心の内の想いはさまざまだった。落胆、不安・・・、疑惑・・・・・・。
倒れていた時に握っていたという「鍵」を手掛かりに、主人公は自分の記憶を取り戻そうと、館内を探索し始める。だが、浮かびあがるのは館にまつわる謎ばかり・・・・。時間の概念の無い館。密かに囁かれる神隠し伝説・・・・・・。
曰く、『館に時間を持ち込んだ者は神隠しに遭う・・・・・』
母の病気と父の遺伝子研究・・・そして神隠しに隠された、殺人事件の疑惑・・・。謎が謎を呼び、主人公の混乱が頂点を極めた時、ついに事件は起きる・・・。止まっていた柱時計の針が動き出し、次々と住人たちが消えていく。 ・・・神隠しのように・・・・・・。雪に閉ざされ外界との連絡もつかず、館は疑心暗鬼に満ちる。消えた人々の行方は・・・安否は・・・・・・?これは館に伝わる神隠し伝説の再現なのか・・・・・・?圧し掛かる重圧に、徐々に精神を蝕まれていく主人公。彼には、自身に向けられる容疑を否定できない、ある秘密があった・・・・・。
館に散りばめられた数々の謎と、そこに住む住人たちの隠された思惑。
全ての謎を解き明かした先に、果たして未来はあるのだろうか・・・・・・。
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藤乃 カスミ(ふじの かすみ)
- 館で働くメイドの一人で、主人公の幼馴染。
優しく心配性な、献身的な少女。主人公に対しては、幼馴染であってもメイドとして接しようとしている。主人公にとっては姉のようでもあり、守りたいとも思う存在。幼い頃から病弱なため、常に○を服用している。だが、雪に閉ざされてしまったためその○が切れてしまい、日々衰弱していく・・・。
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綾瀬 梨花(あやせ りか)
- 幼い頃に館に連れて来られ、それ以来メイドとして働いている。
喜怒哀楽のはっきりした元気な少女。記憶を失った主人公に、二人は恋人だったと告げるが信じてもらえず、なんとか好かれようと努力をする健気な面もある。自分の幼い外見と体型に、コンプレックスを抱いている。
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夢叶 さやか(ゆめかのう さやか)
- 館のメイドの一人。
常に冷静沈着で、時として冷淡な印象も与えかねないほど。凛とした態度には品があり、メイドとしては違和感を感じさせる。自分のことを感情のない「人形」であるとみなし、わざとそういった態度を取っているようでもある。実は館の中にある、「あるもの」を捜すのが目的でメイドとなった。
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琴岬 美季(ことざき みき)
- 館のメイドの一人。
主に葵の世話係として働いている。口数が少なく控えめな少女。なぜか最初から、主人公に対してどこか警戒しているような態度を取る。もともと両親が館で働いていたのだが、数年前に行方不明になってしまった。密かに両親の行方を捜している。
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詩条 葵(しじょう あおい)
- 主人公の叔母で、母の妹にあたる女性。
足が不自由で車椅子に乗っている。穏やかで物静かな、理知的な女性。若い主人公の代わりに、詩条家を取り仕切っている。
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鮒場 小路(ふなば こうじ)
- 葵の主治医。
検診のため、定期的に館を訪れている。表面は鷹揚な紳士として振舞っているが、裏ではいろいろと画策をしているようだ。館の秘密を探るうちに、事件に巻き込まれる・・・・・・。
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垣 陽子(ひめがき ようこ)
- 鮒場の助手。
今回初めて館を訪れ、そのまま帰れなくなってしまう。男性的でさっぱりとした、飾らない性格。メイドたちに、主人として距離を置かれがちな主人公にとって、気軽に話せる良き相談相手。
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詩条 刹弥(しじょう せつや/主人公)
- 名家・詩条家の若き当主。
雪の中で倒れているところを発見される。一命は取りとめたものの、それ以前の記憶は失ってしまっていた。そのせいか、何事にも消極的で周囲の人間に流されがち。精神的に弱く、○いストレスを感じると逃げようとする傾向が・・・・・・。
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