三年前に死に別れた最愛の妹。
あるはずのない再会から始まった「ゆかり神社」での不思議な共同生活・・・・。
人とはちょっと違うモノが見えてしまう以外はごく普通な主人公。しかしそれゆえ、世間から異端の目で見られることも多く、彼の唯一の救いは妹の「こま」の存在だった。
・・・しかし、その「こま」は今はいない。
主人公を守るため3年前に死んでしまったのだ。人生にちょっと疲れて訪れたひなびた田舎町、生業としている絵をのんびりと描く地を探してやってきた。そこで出会ったのが古い寂れた縁結びの神社。その縁結びの神社に祭られている御神体は死んでしまった「こま」に瓜二つだった。縁結びの神、である「由(ゆえ)」は主人公の願いである妹との再会をかなえるため、ご進退にこまの魂を封じ込めこまは再び主人公の前に姿をあらわす。
そこに主人公を兄と慕う許婚「燕子花 こりす 」や刀の精やメイドの幽霊などおかしなメンバーが自然と集まり、共同で暮らすことに・・・・。
片田舎の寂れた神社で突如訪れたにぎやかな家族のような生活をはじめる主人公。しかしそんな主人公を思いがけない出来事が襲う事になるのだった・・・・。
★エモーショナルノベル
エモーションとは外界からの刺激による「感動・感激」という意味合いがあり、エモーショナルノベルとは感動や感激を与える作品であることを示している。ちなみに「エモーショナルノベル」はキャラメルBOXの造語。前作同様涙腺に訴えかける「泣きゲー」で、今回は、前作のアドベンチャー形式からノベル形式に変更。演出面に考慮した作品作りを目指している。
★文章を選択するという方法
本作品における選択肢は、すべて“次の文章”を選ぶという 『文章選択型』になっている。主人公の行動選択型ではなく、次の展開をひもといていくような感じで選択されていく物語───。結末を受け入れる時、傍にいるのは果たして誰なのか・・・・?そして、どのような結末が待っているのか・・・・?
物語を創り上げるのは、貴方です。
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麻生 こま(あそう こま)
- 幼少期に主人公のもとにやってきた、義理の妹。
以来、人とは異なる力のせいで周囲に距離を置かれる事が多かった主人公の、ただ一人の味方だった。しかし三年前に、主人公を守って死んでしまう。主人公が写生の為に訪れた田舎町で、惹きつけられるように足を運んだ『ゆかり神社』。その本殿に安置されていた御神体は、こまに瓜二つだった──器は違えど、魂の帰還・・・・御神体はこまの魂を宿して動き出す。再会した"お兄ちゃん"と、他のヒロイン達との神社での共同生活。そんな日常のなか、彼女は主人公達と家族のような絆を築いていく。ここにいてはいけない存在だと、心を痛めながらも・・・・。
『お兄ちゃんに、もう一度微笑んでもらう為に
・・・・・・帰ってきたよ』 CV:みる
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燕子花 こりす(かきつばた こりす)
- 画商であり、資産家としてもその名を世に轟かせる、燕子花家の息女。
主人公とは幼馴染のような関係だが、二人の仲はそれほど親密ではない。むしろ、主人公に対して距離を置くような素振りを見せる。主人公のそばには、常にこまの存在があったから。言葉の端々に散りばめられた棘(とげ)と、煙に巻くような態度。だがその裏にある、幼い頃から抱いてきた主人公への想い。
『それでもわたくしは・・・・
お兄様と一緒にいたかったんですの』 CV:あおい 和紀
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由(ゆえ)
- 『ゆかり神社』に祀られている縁結びの女神。
女神ゆえにプライドの高さは折り紙付きで、常に高慢尊大な態度を取るが、愛嬌もあり憎めない性格。『由(ゆえ)』の愛称で呼ばれる。実はとても寂しがり屋で、人をからかったり、悪戯をするのはその感情の裏返しである。すっかり寂れてしまっている自分の神社を、かつてのように参拝客で賑わう境内にしようと孤軍奮闘している。
『如何ように不思議な偶然も、
それがひとたび“縁”となれば、わらわが叶えてやろうぞ』 CV:芹園 みや
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春野 千草(はるの ちぐさ)
- 主人公に取り憑いたメイド姿の幽霊。
のんびりしたその性格のためか、本人に幽霊である自覚はない。何があろうと、何が起ころうと。ただ一心に主人を信じ続け、それ故に命を落としてしまった彼女。主人公の事を"ご主人様"と思い込んでいる様子であるが、守護霊とは本来、両者に深い結びつきがなければなれない存在。出会ったばかりの二人に、そのような関わり合いなどない筈だが・・・・。
『・・・・信じてますもん。
だから見守っていますよ、ご主人様』 CV:木葉 楓
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鏡架(きょうか)
- 一切を排他するかのような凍てついた表情、感情の起伏を感じさせない言動。
その正体は、まさに刀。『ゆかり神社』の滝壷に封印されていた、妖刀の化身である。黙して語らぬまま主人公と行動を共にするその裏に隠された、悲運の訪れを予感させる名。咒吠君鏡架(じゅはいぎきょうか)。それの意味するところは、やかましく呪いを述べ立てる者の写し身・・・・。
『想いを断つ事だけが、私が刀である意味。
私は不和と軋轢の咒いにいかされている者だから』
CV:鈴田 夜子
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