何気ない日常に圧し掛かる驚愕の事実。
そして始まった、「吸血鬼」となのる少女・クリスとの生活・・・・。
あまり大きくない地方都市。そこにある一軒家に1人で住んでいる遥彼方。
両親は他界し天涯孤独の身だったが、そのことにめげる事無く、丘の上の小さな学園に通いながら友達に囲まれ楽しく過ごしていた。ある時、彼の身の上に思ってもみない事実が圧し掛かる。驚愕し混乱するものの、何とか心の平静を取り戻した彼は1つの決断を下す。可能な限りこの現実を守ろう、と―――。
彼が朝目覚めると、なぜか目の前に青い顔をして倒れている金髪の少女が居た。
とりあえず看病を始める彼方。やがて目を醒ました少女クリスはとんでもない事を口走る。自分は吸血鬼なのだ、と。普通ならそんな話、一笑に付す所だったが、彼方は違った。何故かそれを信じ、受け入れてしまう。
それ以来、彼女と過ごすことになった主人公。
成り行きで始まったとはいえ、彼女との生活の中で、今の自分がやろうとしている事について考えさせられていく。今をどう生きるのか、そして何を成し遂げるのか?
原画・シナリオ共に新進気鋭作家を採用したFC01の新作が登場!
魔女っ娘ア・ラ・モードも好評なF&C FC01より新作が早くも登場。前作の作品のノリとは一転し、今回はシリアスなノベルゲームなつくりとなっている。なお、原画家に「しゃあ」氏、シナリオライターに「健速」氏と、どちらも注目度急上昇中の新進気鋭作家を起用。従来のF&Cカラーを持たない両氏のつくり出す今作は、新鮮味あるF&C作品に仕上がっている。
ゲーム部分は一般的なノベルゲームとなるが、表示されるテキストを縦書き、横書きの2つから選べる点が特徴的。
|
クリステル=V=マリー(クリス)
- 彼方の血を吸いにきたらしい吸血鬼。
しかし彼方の血が身体に合わなかったのか、倒れて彼方に逆に介抱される羽目になる。見た目より遙かに長く生きている。性格は情熱的。というか高飛車。だが、それはフリであり、本当は非常に繊細で寂しがり屋。生きる為に○気の仮面を被った。振る舞いは非常に雅で、礼儀正しく、古臭いが正確な日本語を使う。吸血鬼の例に漏れず血を吸った相手と契約を交わして吸血鬼にすることもできるらしいが、今のところ彼方とそれをする気はないらしい。
身長:165cm B:普通 W:細い H:普通
一人称:私
主人公に対する呼称:そなた
|
|
|
佐倉 佳苗(さくら かなえ)
- 彼方の幼なじみ。
小学校の高学年からの付き合いで、母親の死をきっかけに閉塞していた彼方の人間関係が、佳苗の長期に渡る献身(?)で復活したという過去がある。このため彼方は佳苗のことをとても大切に考えており、佳苗もまた彼方のことを大切に考えている。性格は温厚で、内に抱え込み悩むタイプ。彼方に生じた問題については知らされておらず、蚊帳の外にいる。
身長:158cm B:普通 W:普通 H:普通
一人称:私
主人公に対する呼称:彼方君
|
|
|
九重 二十重(ここのえ はたえ)
- 彼方達のクラスにやってきた転入生。
いつも射るような視線をしており、冷静でほとんど笑わない。実はクリスを追ってきた退魔士で、クリスの不老不死を餌にして怪異を叩く事を任務としている。二十重の所属する派閥は教団の穏健派で、特に悪い事をしないクリスは彼女の一派からは無視されている。退魔士姿の時は黒のフード付のコートに、大きな鎌。そしてポニーテール。殺しを生業にしているために、日常的な幸せを望んではいけないと思っている・・・。
身長:152cm B:小さい W:細い H:小さい
一人称:私
主人公に対する呼称::(序盤〜中盤)貴様、(後半)あなた・彼方
|
|
|
鹿島 いずみ(かしま いずみ)
- 癌患者の優の担当看護婦。
彼方とも親しく、彼とは化学療法科の窓口でいつも遊んでいる。「いずみちゃん」と呼ばないと怒り、年齢を聞くとすごく怒る。いつも笑顔が絶えないが、実の所それは表面だけ。「人の死」と直面する職場ではひび割れた心を表に出すわけにはいかないと考えている。長めの髪を後頭部でまとめており、お団子というとちょっと拗ねる。
身長:168cm B:大きい W:普通 H:大きい
一人称:わたし
主人公に対する呼称:かなちゃん
|
|
|
朝倉 優(あさくら ゆう)
- 彼方の抱えた『問題』が原因で知り合った少女。
癌センターに入院している。長期に渡る○○治療の結果極端に成長が遅れており、身長が低く、体格も非常に細い。ふわふわの長い髪と、覗うようなまるい瞳が印象的。誰も悲しませないですむように他人との交流を徹底的に嫌い、心を閉ざしている。しかし、抱えた『問題』ゆえに彼女の例外になりえた彼方だけにはゆっくりと心を開き始める。癌患者だが、臓器移植による治癒の可能性は残っている。彼方とはよくチェスをするのだが、今のところ16勝15敗3分で優が勝ち越している。
身長:130cm B:小さい W:細い H:割と大きい
一人称:わたし
主人公に対する呼称:おにぃちゃん
|
|
|
遙 彼方(はるか かなた)
- 学園生活を謳歌していたが、ある時意外な『問題』が彼を襲う。
日々、『何を考えているのかわからない人物』に見えるように心がけている。だが、実はかなり細やかで、いささか優しすぎる傾向がある。しかし、それは自己を守るが故の優しさという裏の面も持つ。昔、他人に興味が持てず、1人で過ごすことが多かった彼をまともな道に引き戻してくれた幼なじみの佳苗を非常に大事に思っている。
|
|