モテ要素皆無の平凡な主人公は、交通事故によって、モテ人生を歩む色男の肉体に魂が転移してしまう。
かつて自分が羨望の眼差しで眺めていたヒーローの姿を手に入れた主人公を待っていたのは、以前の自分なら見向きもされなかったであろう美少女たちに次々と迫られる、実に美味しいモテモテライフ。それと同時に、周囲の女の子たちに正体がバレては一大事という、緊張感に満ちた日々を過ごすことに…。
そんなモテ男の人生を歩んでいくことになる、主人公の行く末や如何に!?
あらゆるスペックが平均よりも下。地味で凡庸な人生が確約されているも同然の桧山晴信。
抜群の身体能力と優れた頭脳を持ち、既にスポーツ選手としての名声を確立している湊武。
人生の光と影のような両者を、運命は思わぬ形で結びつける。
武と共に交通事故に遭った晴信が数ヶ月ぶりに意識を取り戻すと、『湊武の回復』を祝福する声が待っていた。
「……湊……武?」
桧山晴信に向かって、人々は、どうして『湊武』と呼びかけるのか?鏡に映った秀麗な顔が、その理由を晴信に教えた。
晴信は死亡、武は昏睡。それが交通事故の被害。松山晴信の葬儀は事故の数日後に営まれ、遺体は荼毘に付されたという。
「ボクは死んだ……?」
「じゃあ、湊武の姿をした、ボクはナニモノ?」
『霊魂の憑依』
非現実的なオカルト用語が思い浮かぶ晴信。その顔に情熱的な視線を注ぐ美少女たち。
「湊君」
「せ〜んぱいっ」
「武君」
「湊クン」
「お兄ちゃん」
「武さん」
彼女たちの声に込められた好意の響きは、妄想がもたらす聞き間違いではない。
(……ボクは……桧山晴信?……それとも、湊武?)
果たして、湊武の肉体を得た晴信が送る人生とは!?
「湊先輩……私の初めて……もらってくれませんか……」
「キミになら、どんなことをされたって平気だから」
「貴方に抱いて欲しいのぉ」
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国東 司(くにさき つかさ) CV:このかなみ
- 花柳学園3年生。今年度になって転入してきたミステリアスな美少女。
特別に打ち込んでいるサークル活動などはないのだが、基礎的な身体能力に優れており、様々な分野で高いレベルの成績を叩き出している。 熱い視線を注いでくる男子生徒と距離をおき、主人公の魅力に嵌る気配もない稀有な存在。
女生徒との付き合いも表面的なものに留まり、厭世的な雰囲気を漂わせている。
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湊 文音(みなと あやね) CV:香澄りょう
- 優清女学院1年生。武の妹。
兄とは違うお嬢様学校に通っている。
兄と同じく容姿に優れた美少女だが、身体能力は平均的。
幼少期から兄一筋のブラコンだが、人前では態度に表さないように隠している。
外見的には儚げで守ってあげたくなるタイプなので、男にたいへんな人気がある。
もっとも、女子校に通うようになって以来、兄以外の男と接する機会は極端に少なくなっている。
『ん〜ん、気にしないで』が口癖。
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桧山 美空(ひやま みそら) CV:青井美海
- 花柳学園1年生。桧山晴信の妹。
幸いにも兄に似ず、顔の造形は十分に可愛らしい。
勉強よりも体を動かすことが好きで、チアリーディング部に所属している。
他の女生徒と同様、先輩・湊武に夢中で、彼の恋人になりたいと思っている。
武の前では、最大限に可愛らしい姿を見せるが、冴えない兄に対しては手厳しく、武に対する態度の欠片も見せてくれない。
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御厨 美味(みくにや よしみ) CV:三園あすか
- 花柳学園2年生。桧山家の近隣に住んでいる、晴信・美空兄妹の幼馴染。
『腐れ縁』に過ぎないとはいえ、晴信にとっては(家族以外で)最も近しい異性。
あまり男性的魅力に富んでいるとは言い難い晴信との仲は、恋人関係には発展しそうにない。
明朗闊達な性格。ストレートな表現で遠慮なくモノを言う為、人とぶつかりやすいが、相手の率直な意見には、積極的に耳を貸す性格でもあるので、問題の解決も早い。
実家はイタリアンレストラン(実態は洋食屋)を経営しており、帰宅後や休日は、ウェイトレスとして店を手伝っている。
親に仕込まれた料理の腕は抜群。
『平凡な人生こそ最善』が座右の銘。
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上水流 舞(かみずる まい) CV:緒田マリ
- 花柳学園2年生。武・美味・晴信が在籍するクラスの委員長。
容姿に自信が持てないことから、恋愛事に臆病になっているが、彼女もまた密かに武を慕っている。
風紀の乱れに厳しく口うるさいが、少々やっかみも混じっている。
普段から気難しい顔になりがちで、自身もそのことを気にしている。
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村瀬 千鶴(むらせ ちづる) CV:夏川菜々美
- 花柳学園に、今年度、転任してきた養護教諭。新しい職場に勤めるようになってから日は浅いが、生徒たちに信頼されている。
休み時間になると、様々な悩みを抱えた生徒が保健室を訪れる。性の悩みについて相談されることも少なくないが、本人は処女。
女子高出身なので、男性と深い付き合いをした経験もない。
見た目は大人に見えるが、どこかしら少女っぽさを残している。
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山室 結花(やまむろ ゆか) CV:東十条あすか
- 花柳学園教諭。担当教科は英語。
華美な服装や化粧は学校という場に相応しくないとして、度々注意されているが、改める気配はない。
男子生徒からの圧倒的な支持をバックに、かなり奔放な振る舞いをしている。
「男子生徒の中には既に『喰われた』者もいる」という噂が流れている。色気全開。
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豊蔵院 貴良(ほうぞういん たから) CV:安堂りゅう
- 優清女学院1年生。文音と同じお嬢様学校に通う資産家の御令嬢。
外見に似合わず、というか外見どおりというか、豪放磊落かつマイペース。
やや男前な性格なので、同級生から「お姉様」的な扱いを受けており、今後、学年が上がるに従って、その傾向は強まるものと予想される。
ちなみに、彼女を「お姉様」と慕う層からは、「キラ様」と呼ばれている。
『妹』曰く、「キラ様の方が男らしく聞こえるでしょう?」
遠目に武を見て、ひと目惚れ。自分のモノにするチャンスを窺っている。ある意味では一途。
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【主人公A】 湊 武(みなと たける)
- 花柳学園2年生。先天的に優れた身体能力を持ち、あらゆる運動競技で抜群の成績を収める。
学業成績も学内最上位クラスで、最高学府を狙える位置につけている。
理解力・洞察力・判断力・決断力など知性の面で、特に劣るところはない。
嫌味のない爽やかな美男子。年齢を問わず女性に恐ろしいほどモテる。
特に年頃の女性は、肉体関係を結びたがるので、女に困ることはない。
……交通事故により、その優れた肉体に凡人・桧山晴信の人格が宿った(?)。
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【主人公B】 桧山 晴信(ひやま はるのぶ)
- 花柳学園2年生。文武両面において、あらゆるスペックは平均値を下回る。
容姿においても、極端に不細工ではないものの、やはり平均以下。総じて『下の中』程度。
本人も自分が、いわゆる『下流』に属することを意識している。趣味はアクアリウム。
奇跡でも起きなければ、ヒロイン達とは無縁の人生を送るはずだったのだが……奇跡は起きてしまった。
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