ルカたちが旅する世界には、必ず3人の男がいる。新たな世界で姿を現す度、異なる人格で異なる関係となる、トマス、ペテロ、パウロという名の男たち。彼らは神の御遣いたる天使である。そして、「美月」と呼ばれる少女の心の中に巣食う彼ら3人は、自分たちのゲームを盛り上げるため、少女の心を構成する要素を抽出し、個別の人格としてミカゲ、セリ、トルイエ、マドカの4人を創り出した。
そういったことを唯一認識し、天使たちの遊戯からの開放を望むミカゲ。しかし、十分な力がないため、自分のさらに深淵的な要素からホロンという存在を作るが、天使たちに対抗するだけの力はなかった。
そこで、美月の心へと入り込んできたルカという、イレギュラーな存在を利用することを思い立つ。そして、どうにか思い通りに誘導しようとするが…。