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ソレヨリノ前奏詩 シンプル版
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げっちゅ屋特典
描き下ろし等身大ロングタペストリー(ダブルスエード仕様)は終了しました。
サイズは約500×1630mmのロングサイズです。等身大ロングタペストリーの紹介記事はこちら |
主人公は、望まずとも他人の心を知ることが出来てしまう少年。
ある日、その能力が通用しない “心を閉ざした少女” と出会ったことにより、少年の心に変化が訪れる。「彼女のことをもっと知りたい――」
今までそんなことを思う必要さえなかった少年と、謎めいた少女が紡ぎ出す ひと夏の物語。
彼らの心の輝き、そしてそれぞれの恋模様が minori の手で丁寧に描かれていく。物心ついた頃から、人の感情が読めてしまう少年・宮坂終。
特に人の多い場所――たとえば、満員電車では大勢の感情が流れ込んできてしまう。
それは苦痛でしかなかった。
そんなある日、終は同じ車両に乗っている一人の少女を見つける。
「あれ?」
彼女の感情は流れて来ない。
「彼女にだけ意識を集中していれば、他の乗客の感情は流れ込んでこないはず……」
しかし、やはり何も感じないままだった。
何度もすれ違う不思議な少女。
いつしか、終は彼女だけを見つめ続けるようになっていた。
だが、同じ学園の学生なのに名前すら知らない。
「いったい、彼女は……」
そして、彼女の心を知りたいと思うようになっていく――
ある夏の日、少女は教室へ向かわず屋上への階段を上がっていった。
「どうしたんだろう?」
終は追い掛ける。 屋上へ上がると、少女は冷たい目でこちらを見つめていた。
「あの……」
少女に声を掛けようとしたその時、遮るように言葉が発せられた。
「私の心には壁があるの。 あなたには越えられない」 と――
少女は、終の能力に気付いていたのだ。
感情を読める少年 と、心に壁を持つ少女。
ふたりの、ひと夏の思い出は、ここから始まった――