今から遙か昔、人は大きく分けて2つの種類が存在した。内なる力、自然の力を扱うことの出来る「魔法」を操る者と、そうでない者。かつてお互いに協力しあい共に過ごしてきた時代は、ある発明のために終焉を迎える。「魔法」を操る事の出来ない者が、なんとしてでも「魔法」と同等の力を操りたいとを考え、石油や石炭を燃料とした内燃機関を発明したのだ。
その内燃機関の発達と共に、「魔法」を操る者たちの必要性がなくなり、やがてその居場所すら追いつめられる立場となった。そして、その立場に軍人たちがつけこみ、○大な「魔法」という力が「戦争」に利用されるようになった。しかし、そんな捨て駒の様な扱いに、「魔法」を扱う者たちは反旗をひるがえした。
以来、完全な「棲み分け」となってしまった2種の人間たち。それから、お互いの生活を脅かすことなく長い年月が経っていた。1人の「魔女」が内燃機関の世界へ訪れる、その日までは・・・