日本が戦争への道を歩み始めた、所謂戦前と呼ばれた時代。
北陸の雪深い山中に 人形(ヒトガタ) と云う集落があった。
“ヒンナサマ” と云う土人形を祀る奇妙な風習が残る此の地にて、祭りの夜にひとりの女が殺されていた。
村のものは口々に “ヒンナサマ” の祟りだと口にした。
正統ではない者が “ヒンナサマ” を祀ったが故に祟りに遭って殺されたと。
昭和三十二年、十二月。
朽木冬子が病室より攫われてから、およそ二年の歳月が過ぎていた。
時坂玲人の妹・紫は、自殺を図ろうとしていた男を助ける。
この男こそ現在に黄泉帰った “ヒンナサマの祟り” の被疑者であった――
戦時を跨いで続く妄執を断ち切る為に時坂玲人は動く。
その胸の内に冬子への妄執を引き摺りながら――
同時期に動きを見せ始めた、六年前に解散した筈の宗教団体は果たして、何を画策しているのか――
祟りを為すのが天であろうとも、手を下すのは人である。
|
【現在篇】 時坂 玲人 (ときさか れいじ) CV:髭内悪太
前作に引き続き今作でも主人公となる私立探偵。
性格はずぼらで面倒くさがりだが、責任感は○い。
婚約者を事件で失い刑事を辞めたという暗い記憶と過去を背負いながら探偵業を続けている。
現在は妹の紫と二人暮らし。
『殻ノ少女事件』 に巻き込まれた末、誘拐され行方不明となった少女を探し続けている。
誘拐されてから二年近く経つが手がかりは得られぬままだった。
そんな時に自殺未遂をした青年・真崎智之と出会う。
今作では車の免許を取得したので車も運転する。ただし運転はあまり得意ではないらしい……
「まあそもそも、探偵なんてのは人でなしだからな」
|
|
|
|
【現在篇】 真崎 智之 (まさき ともゆき) CV:河村眞人
本作の主人公の一人である無職の男。
井の頭公園で自殺しようとしたところを時坂紫に発見され助けられた。
退院後は時坂探偵事務所で、一時的にではあるが助手をすることになった。
自殺しようとした際に手首を切ったため、現在左手が少々不自由である。
また、時坂の血を輸血され助かったこともあり時坂にいいように使われているが、文句を漏らしながらも甘んじて受けている。
実際には他にやることも無いので、仕方ないという消極的な姿勢である。
性格は良くも悪くも大人で、他人と距離をとるタイプ。
「……どうやらまた、命拾いをしてしまったようだ」
|
|
|
|
【現在篇】 茅原 雪子 (かやはら ゆきこ) CV:歩サラ
櫻羽女学院の紫がいるクラスに編入してきた。
性格は寡黙でおとなしく不器用、故に他人との関わりを避ける傾向にある。
人付き合いが極端に苦手で、編入後もなかなか周囲に馴染めないでいたところを紫と小羽に声を掛けられ、徐々に打ち解けていく。
紫との関わりの中で絵に興味を持ち、美術部に入部する。
美術部に入るまではひとりで本を読みふけるだけで他には趣味などもなかった。
余談だが、偏食家なわりに非常に発育が良いらしい。
「……ご免なさい、物覚えが悪くて……」
|
|
|
|
【現在篇】 時坂 紫 (ときさか ゆかり) CV:かわしまりの
時坂玲人の非常によく出来た妹。
柔和だが芯はしっかりとした生粋の大和撫子で、兄思いな優しい娘。
しかし相変わらずの虫好きで、友人の小羽や雪子からもそこだけは警戒されている。
前作の 『殻ノ少女』 からは学部が上がったが、こちらでも引き続き美術部に在籍。
しかし紫以外は部の体裁を保つためだけの幽霊部員か、顔を出すだけで活動はしない小羽が居るのみであった。
そのため絵に興味をもって入部した雪子を心から歓迎している。
「ふふっ……兄さんはお仕事以外は大雑把ですからね」
|
|
|
|
【現在篇】 鳥居 小羽 (とりい こはね) CV:杏花
紫の同級生で親友。
誰とでも気軽に接することができ、他人に対しても遠慮なく振る舞うことのできる少女。
根はマジメだが、あえて空気を読まない言動や行動は、時に周囲に混乱を与える。
無駄な行動や無意味な挑戦が大好き。 悪意の無い嘘や冗談で紫を困らせるのも好きだったり。
雪子とは以前に面識があったらしく “雪子ちゃん” と呼び、紫のことも “ゆかりっち” と愛称で呼んでいる。
美術部には紫と一緒に居るために籍だけ置いているが、実際の活動はしていない。
「ねえねえゆかりっち、今日はこれからどうするの?」
|
|
|
|
【現在篇】 佐東 歩 (さとう あゆむ) CV:柚木かなめ
探偵助手志望の女子学生で、剣道部の主将も務める。
正義感の○い礼儀正しい熱血少女。 クールで中性的な雰囲気を醸し出している。
わずか一年で身長も胸も見違えるほどに成長。
ボーイッシュというよりは、より中性的な印象が○まってしまった。
「お供します。私は時坂先生の助手ですからね」
|
|
|
|
【現在篇】 朽木 千鶴 (くちき ちづる) CV:葉村夏緒
行方不明になっている朽木冬子の義理の母。
落ち着きはあるが暗い性格の女性。 親子の仲はあまり良好とは言えなかった。
冬子の捜索については時坂から途中経過の報告を随時受けており、協力を求められれば応じている。
「……私には、貴方を止める権利はありません」
|
|
|
|
【現在篇】 朽木 文弥 (くちき ふみや) CV:機知通
穏やかで気さくな性格の、千鶴の兄。
『殻ノ少女事件』 の後、引責退任した父に代わり朽木病院 (旧朽木病理学研究所) の院長になった。
院長としての責務を果たそうと誠実に取り組んでおり、事件で失った患者たちからの信用も徐々に戻ってきている。
時坂には概ね協力的。
「……前の事がありますし、仕方ないでしょう」
|
|
|
|
【現在篇】 葉月 杏子 (はづき きょうこ) CV:柚木かなめ
喫茶店 『月世界』 のオーナー。
人当たりがよく、面倒見のいい女性。
時坂に片想いしていたが、彼の気持ちが自分には無いことを思い知らされて苦しんでいる。
逆に魚住からの気持ちを知りつつも、応えられないでいる自分自身のことも整理できないでいる。
「……男ってのは若い娘にでれでれするものなのよ」
|
|
|
|
【現在篇】 蒼木 冬史 (あおき とうじ) CV:森井花音
フリーのジャーナリストとして活躍するが、かつては上野界隈を根城にしていた組織 『死の腕』 の元幹部だった。
組織から脱退して、今は個人事業所を開業している。
千里教の事件を通してジャーナリズムに目覚めた冬史は、社会問題などを独自に調査する仕事に就いた。
「……本当に悪いぞ、お前は。秋五以上に人使いが荒い」
|
|
|
|
【現在篇】 八木沼 了一 (やぎぬま りょういち) CV:原田友貴
警察庁の警視。
外見どおりのナルシストで、口が悪く性格も相当きつい。
また特筆すべき点としては非常に悪運が○く、様々な事件を乗り越えている。
しかし運だけではなく警察官としての力量も確かではある。
人手不足を補うため、時坂らを手足のように利用する。
「知っているでしょう? 僕は――悪運が○いんですよ」
|
|
|
|
【現在篇】 沢城 菜々子 (さわしろ ななこ) CV:篠原ゆみ
東京の病院で小児科の看護婦として働いている。
明るく優しい性格から、患者をはじめ周囲の人々から慕われている。
人形集落の出身で、父の仕事の都合で東京に移ってきたらしい。
「あら―― お見舞いですか?」
|
|
|
|
【現在篇】 紙園 繭 (かみぞの まゆ) CV:優稀澪
亡くなった母の遺品に男性を写した古い写真があり、真崎がその人物に似ていると感じている。
異性としても真崎のことが気になっていたこともあり、本人に聞いてみようと考えている。
「お○の用意ができましたよ」
|
|
|
|
【現在篇】 茅原 冬見 (かやはら ふゆみ) CV:桧鶴まき
雪子の母。
保育園の保母をしながら女手一つで雪子を育ててきた。
かなりさばさばした女性であるが非常に面倒見がいい。
喫茶店 『月世界』 の常連の一人で、杏子とも顔見知り。
「葉月ちゃん、あたしも珈琲飲みたいな」
|
|
|
|
【現在篇】 白崎 未散 (しろさき みちる) CV:井村屋ほのか
不思議なテンションを持つ変わった少女。
行動、言動、全てにおいてエキセントリック。
常に持ち歩いているウサギの人形と会話をしている姿は異様ではあるが、実は非常に優れた頭脳の持ち主。
外見が美少女なので余計に目立つ。
「おじさんは優しいのね、キャロル」
|
|
|
|
【現在篇】 山之内 小春 (やまのうち こはる) CV:香澄りょう
朽木病院の産科女医。 温和で面倒見のよい、真面目な性格。
前回の事件で時坂が色々世話になっている。
現在、医者の数が足りないため、専門である産科以外にもよく駆り出されている。
「解っていらっしゃるのでしたら―― ○○じゃないんですし、どうすればいいのか判りますよね?」
|
|
|
|
【現在篇】 高城 夏目 (たかしろ なつめ) CV:一色ヒカル
高城家の長女で現役監察医。
愛妹である七七以上の変わり者。 性格もルックスも全てにおいて変わり者。
“夏目さん” 以外の呼び方を許してくれない。
ワガママで自分勝手だけど、とても面倒見のよいお姉ちゃんである。
「ウチの事は夏目さん呼ばなあきまへんえ」
|
|
|
|
【現在篇】 祠草 夜宵 (しぐさ やよい) CV:御子神猫
祠草賢静・未夜の娘。
集落からの通学が難しいため、普段は集落の外で暮らしている。
普段は標準語で会話しているが、慌てたりすると方言が出てしまうようだ。
「……やっぱり、東京はおっかないトコなんですね」
|
|
|
|
【現在篇】 織部 時国 (おりべ ときひろ) CV:野☆球
天恵会会長。
元々天恵ノ会教祖である祠草美智男の腹心だった男。
数年前の千里教解散以降も、それしかすがるものがないという貧しい人々がいる事実を受け止めて、天恵会として復興を目指す。
「――我々は元々『千里教』と云う名前ではなく、『天恵ノ会』と呼ばれていた」
|
|
|
|
【現在篇】 空木 圭吾 (うつぎ けいご) CV:真木将人
天恵会の会計事務担当。
物腰の柔らかい男で、尊大な織部とは対照的。
千里教の頃は上層部より疎まれ、遠ざけられていた。
「皆さん、ご静粛に。これより当団体代表よりお言葉があります」
|
|
|
|
【現在篇】 朽木 冬子 (くちき とうこ) CV:あじ秋刀魚
『殻ノ少女事件』 の際、自力で動けない状況で連れ去られてしまった少女。
時坂にとっては冬子を見つけだすことが、全ての目的となっている。
「――何時になったら、私を見つけてくれるのかな?」
|
|
|
|
【現在篇】 親父 (おやじ) CV:機知通
全てが謎に包まれた怪人。
今回もせっせとまずいたこ焼きを焼きながら、人生の在り方について語る。
最近、娘と手紙のやり取りをしているらしいが……。
男は背中で語るんだよ……。
「へっ……同情なんざいらねぇんだよ」
|
|
|
|
【過去篇】 砂月 (さつき) CV:野月まひる
祭を間近に控えたある日、人形集落に “お客” としてやってきた祠草家の縁者と云う和装の少女。
口数が少なく、とてもミステリアスな印象と、どこか不安定で危うげな印象を同時に与える雰囲気を持っている。
集落で知り合った少年少女たちからは “さっちゃん” と呼ばれることになる。
集落唯一の宿・二見旅館ではなく祠草神社に滞在しているらしく、それもあって尚織や理人をはじめとした住人たちは、彼女こそが十数年ぶりに顕現した “天子” なのではないかと噂している。
「……この度、客として祠草へ参りました、砂月と申します」
|
|
|
|
【過去篇】 雛神 花恋 (ひながみ かれん) CV:椎名カレン
理人の双子の妹。
やさしく物静かな兄に好意を寄せている。
東京での生活に憧れており、ファッションなどにこだわったり、出来るだけ標準語で話すよう心がけている。
また、東京からファッション誌などを取り寄せてめぐりと一緒に読んだり、趣味の裁縫を活かしてオリジナルの洋服を作ったりして楽しんでいる。
理人からは “花恋”、他の友人たちからは “おヒナ” と呼ばれており、めぐりや憂と一緒のことも多いが、基本的には理人にくっついて行動している。
「あ、兄さま、私も行きます」
|
|
|
|
【過去篇】 嵩宮 めぐり (たかみや めぐり) CV:吉川華生
理人や尚織の幼馴染で、理人・花恋とは同い年。
人懐っこい性格で仲間内のムードメーカー的な存在。
どうやら理人に淡い恋心を抱いている模様。
花恋とはファッション誌でよく一緒に盛り上がっている。
それら花恋へのスキンシップは、理人の気を引くための作戦とも取れるかもしれない。
仲間内では “ぐり子” と呼ばれ愛されている。
「あたしたこ焼き食べたいな。おヒナは?」
|
|
|
|
【過去篇】 二見 憂 (ふたみ ゆう) CV:藍川珪
人形集落唯一の宿・二見旅館の次期女将。
両親が既にいないため、大女将である祖母・良絵に育てられた。
責任感が○く、真面目で気難しいタイプ。
旅館の手伝いをしているせいか、仲間内では一番精神的に大人びている。
ただ一人の家族である祖母を支える人一倍頑張り屋でやさしい娘。
口うるさい部分もあるが付き合いは良く、仲間たちが馬鹿をやる時も文句を言いつつ一緒にいる。
同じく大人びている尚織のことが気になるようだ。
仲間内からは “若女将(わかおかみ)” と呼ばれている。
「―― ぐり子、さっちゃんが困ってる」
|
|
|
|
【過去篇】 雛神 理人 (ひながみ あやと) CV:国分浩一郎
人形集落の絶対者・雛神秀臣の孫。
雛神花恋とは双子の兄妹である。
大きな家に生まれてしまったが故に大人や周囲の人間に気を使うような○○で、よくひとりで絵を描いて過ごしていた。
おとなしいがとても好奇心旺盛で色々なことに興味を持ち、探偵小説なども好んでよく読んでいた。
自分とはどこか違う雰囲気を持つ、よそからやってきた少女・砂月に少しずつ惹かれていく。
普段は幼馴染で従兄弟の黒矢尚織と一緒に行動している。
頭が良く、色々なことを教えてくれる兄のような存在の尚織に憧れている。
同年代の仲間内では “リヒト” と呼ばれている。
「尚ちゃんさ、前に言ってた隠れ家っていつ連れていってくれるんだ?」
|
|
|
|
【過去篇】 黒矢 尚織 (くろや なおり) CV:真山中吾
黒矢弓弦の息子であり、黒矢医院の跡継ぎ。
理人・花恋とは従兄弟同士であり幼馴染。
変わったものの捉え方をする少年で、頭の回転も速い。
病院の跡を継ぐべく医者を目指して勉○中。
仲間たちの愛称の全部が尚織の命名である。
「……こんなご時世に何がおめでたいのか解らないけど」
|
|
|
|
【過去篇】 沢城 菜々子 (さわしろ ななこ) CV:篠原ゆみ
人形集落唯一の医療施設・黒矢医院の看護婦。
院長である黒矢創からはしょっちゅう尻をなでられている。
前向きで明るい癒し系の性格で集落の人々から慕われている。
男やもめな黒矢家は家事の面でも世話になっており、菜々子には頭が上がらない面がある。
彼女自身も黒矢家で家族同様に接してもらえるのが嬉しいようだ。
黒矢家の一人息子である尚織とは比較的年齢も近いため、よく話をしている。
年上の菜々子のことを呼び捨てにする尚織のことを注意するが、聞き入れてもらえない。
どうやら “尚ちゃん” と呼ばれることに対抗しているらしい。
「挨拶代わりにお尻を触るのはやめてくださいと何時も言ってるでしょ、先生っ」
|
|
|
|
【過去篇】 朽木 千鶴 (くちき ちづる) CV:葉村夏緒
病弱であるため、祖父・黒矢創の経営する黒矢医院に療養に来た。
付き添いとして兄の文弥も同行している。
文弥と共に集落を散策しつつ、趣味の写真撮影をしながら過ごしている。
「あとで……兄さんの写真を撮ってもよろしいですか?」
|
|
|
|
【過去篇】 朽木 文弥 (くちき ふみや) CV:機知通
東京から妹・千鶴の付き添いとして人形集落にやってきた、心優しき穏やかな少年。
父の跡を継ぐため、外科医になるべく勉○中の身である。
「千鶴、そろそろ診療の時間だと先生が言っていたよ」
|
|
|
|
【過去篇】 雛神 秀臣 (ひながみ ひでおみ) CV:真木将人
雛神家現当主。 雛神のすべてを知る人物。
秋弦と弓弦の父親、理人や花恋の祖父にあたる。
孫である理人らも近寄りがたく、また意見を言うこともはばかられる程の○烈な威圧感を持っている。
人形集落の絶対者で、対等に話ができるのは祠草由光ぐらいである。
雛神製○を地方の○屋から東京へ進出させたことで人形集落に膨大な利益をもたらした。
社長職は既に長子の秋弦に譲ってはいるが、その威厳・権力は全く衰えていない。
「大きな戦争が近い、か……」
|
|
|
|
【過去篇】 雛神 真理子 (ひながみ まりこ) CV:藍川珪
秀臣の妻であり、秋弦・弓弦の母親。
祠草家へ嫁いだ理緒子とは姉妹。
秀臣に面会する場合はまず真理子を通さなければいけない。
村の因習やしきたりを守ることを何より優先している。
「何ですか理人さん、騒々しい。お客様の前ですよ」
|
|
|
|
【過去篇】 雛神 秋弦 (ひながみ しづる) CV:鎌倉大樹
理人や花恋の父親。
雛神家の現当主・秀臣の長男であり、次期当主。
既に雛神製○の社長は秋弦が引き継いでおり、普段は東京で仕事に忙殺されている。
雛神家の長子でもあるため、集落のしきたりや因習には従っている。
「毎度の事だが、実の親とはいえ緊張するな」
|
|
|
|
【過去篇】 祠草 由光 (しぐさ よしみつ) CV:鎌倉大樹
祠草神社の神主。
人形集落で雛神家と対等に渡り合うことの出来る唯一の人物。
当主同士の折り合いは悪い。
集落の少年少女たちからも近寄りがたい人物と認識されている。
「今はこれ以上騒ぎが大きくならぬようにせねばならん」
|
|
|
|
【過去篇】 祠草 理緒子 (しぐさ りおこ) CV:草村ケイ
祠草由光の妻。
雛神真理子の双子の妹でもある。
自分にも他人にも躾けの厳しい人間。
祠草家や雛神家の因習・しきたりを守ることが全てになっている。
「先々代などはしっかりと勤めを果たしておられました」
|
|
|
|
【過去篇】 祠草 小夜 (しぐさ さや) CV:小倉結衣
祠草家の次女で、祠草神社の巫女を勤めている。
毎年三月に催される祭りでは不在の “天子” の代理として彼女が舞を奉納していた。
お客である砂月の面倒もみている。
口調や人当たりは丁寧ではあるが、感情を顔に出すことがほとんどない。
祠草神社の巫女としての厳しい教育を受けて育ったため、他人に対しても厳しく接する。
「たとえ警察の方であろうと、天子に会う事は出来ません」
|
|
|
|
【過去篇】 祠草 賢静 (しぐさ けんせい) CV:馬並硬太
祠草家の婿で未夜の夫。
真面目な青年。
祠草家には男の跡取りが居ないため賢静が婿入りした。
祠草神社の跡取りとして様々な事情に精通していると思われる。
「昔からこの集落に富を与える家ですからね、雛神家は」
|
|
|
|
【過去篇】 祠草 未夜 (しぐさ みや) CV:井村屋ほのか
祠草家の長女。
穏やかで人当たりの良い女性。
夫の賢静とは恋愛結婚で夫婦仲はとても良好。
「砂月さん、小夜が待っていますよ」
|
|
|
|
【過去篇】 黒矢 創 (くろや そう) CV:馬並硬太
黒矢医院の院長。
集落で唯一の医療機関のため、集落に住む人々の生命線となっている。
総合的に医学を学んでおり、内科・外科の区別無く住民を診ている。
患者に対して親身になって治療を行うなど、親しみやすく住民からの信頼も厚い立派な医者である。
家族は入り婿の弓弦と孫の尚織。
看護婦である菜々子にも家族同然に接している。
時々、菜々子のお尻を触っては彼女の健康状態を確認しているようだ。
菜々子も困りつつも慣れた感じでやれやれと扱っている。
「菜々子くんが嫁に来てくれればのぅ……儂の」
|
|
|
|
【過去篇】 黒矢 弓弦 (くろや ゆづる) CV:山本兼平
黒矢医院へ婿入りした雛神秀臣の次男。
黒矢尚織の父親。
義父の創と共に近隣住民たちの健康を引き受けている。
「……その元気があればお義父さんは百まで生きますよ」
|
|
|
|
【過去篇】 桐村 由果 (きりむら ゆか) CV:桜川未央
雛神家に仕えている使用人。
母親の代から雛神家に献身的に仕えている。
理人たちより一歳年下で、理人や花恋のことを実の兄姉のように慕っている。
見た目は小さく幼いが、とてもしっかりしている。
炊事、洗濯、掃除などの家事をなんでもそつなくこなす。
「そろそろ夕飯の支度をしますので、私は失礼いたしますね」
|
|
|
|
【過去篇】 二見 良絵 (ふたみ よしえ) CV:草村ケイ
集落に一つしかない宿泊施設・老舗旅館 『二見』 の女将。
老舗旅館というだけあって造りは見事。 それほど大きな旅館ではないが露天風呂付き。
憂の祖母であり、育ての親。 憂の母は出産時に死亡している。
信心も深いので雛神家の行いや “天子” の存在を疑っておらず、むしろそれらを探ろうとするよそ者を敵視している。
しかし住民や、とりわけ雛神家の跡取りである理人たちには非常に友好的。
「ヒンナサマを勝手に祀るんは悪い事じゃよ」
|
|
|
|
【過去篇】 九鬼 犀造 (くき さいぞう) CV:山本兼平
役場出張所の職員。
一見人の良さそうな爺さん。
世間話などはしてくれるが、他の住人同様に他人に対して警戒心を持っているため、村のことを聞かれると口をつぐむ。
昔からの住民なので、比較的昔のことをよく知っている。
○○たちからは怖い爺さんだと思われている。
「おう、悪ガキども」
|
|
|
|
【過去篇】 高山 志信 (たかやま しのぶ) CV:野☆球
人形集落の駐在所に勤務する集落で唯一の警察官。
正義感は○いが空回りすることが多い。 落ち着きがない上にそそっかしい。
彼の詰めている出張所は尚織たち少年少女の溜り場にもなっている。
警官とはいえ人形集落で育ったため、この土地で昔から○い権力を持っている雛神家や祠草家には○く出られない。
むしろ逆らえないことが多い。
「まったく……ここは遊び場じゃないんだぞ」
|
|
|
|
【過去篇】 戌亥 文治 (いぬい ぶんじ) CV:厳蝉秋
富山県警のベテラン警部。
人形集落に関わる、ある事件を追い続けている。
猜疑心が○く、ほとんど他人には心を開かない。
常に己の考えに対して信念を持って行動する。
「野次馬を散らしてくれ」
|
|
|