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一ノ瀬 響(いちのせきょう)
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学園で知らぬ者はいない、マイナスな意味での有名人。2年生。誰とも友達付き合いはなく、媚びることもない猫のような少女だが、秀でた容姿のため何処で何をしていても人目を惹く。が、本人はそれを一顧だにしていない。ゆえに同性からは嫉妬ややっかみ。異性からは御しかねる存在だと敬遠されているのが現状。学園の腫れ物であり、孤高の存在。しかし性格は陽性。噂先行のため怖い印象を抱かれがちだが、話してみればノリがよく、愛嬌のあるキャラである。
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桐沢 伊織(きりさわいおり)
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響とは逆に、プラス的な有名人。3年生。同性異性問わず、ほとんどの生徒が彼女に好意を寄せており、いわゆるマドンナ的な存在と言えるだろう。才色兼備で、丁寧かつ柔和な物腰。およそ周囲に敵を作るような要素が一つもなく、逆に言えばその完璧さが作り物めいて見えなくもない。尚也に対して、言葉に出来ない想いを抱えているようなのだが……
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園村 円香(そのむらまどか)
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控えめで引っ込み思案。男性恐怖症の気がある。文科系の大人しい性格。1年生。とある事情から樹に好意を寄せているが、柱の陰から見守るタイプで積極的に出れない。それだけでも今時珍しいキャラクターだが、響に憧れ伊織を苦手とする感性は、学園でも稀有なこと極まりない。尚也に靡かないわずかな女子の一人でもあり、そういう意味でも変わり者と言えるだろう。本人もそれを自覚しているゆえか、やや自虐的な面がある。
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城戸 尚也(きどなおや)
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学園の内外で浮名を流す遊び人。2年生。彼と関係を持った女子は軽く三桁を超え、その大半が泣きを見ている。とはいえ、特定の恋人を作るタイプではなく、本人に言わせれば据え膳食っているだけとのこと。基本的に受身の人間であり、女を食い物にして悦に入る人種ではない。よく言えば自然体。悪く言えば無神経。悪気はないのだが、恋をしたことがなく、恋愛に関する感情の機微を理解してない。遊びも勉○もスポーツもオールマイティにこなせるのだが、そういった情緒面だけが未発達。唯一の例外として、腐れ縁の樹にだけは優しく、他の女子が嫉妬するほど気にかけている。
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来栖 樹(くるすいつき) 【主人公】
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本編主人公。2年生。目立たず、匂わず、クラスメイトから名前も覚えられていないような存在。苛められているわけではないが、彼に対する大多数の見解は尚也の付属物といったもの。成績は良いがそれを誇りにしているわけでもなく、単にやることがないからというだけにすぎない。ゆえに自信となるものがなく、自己評価も低い。尚也とは見た目、性格、共に正反対だが、媚びてまで友人を作ろうとしない一点においてよく似ている。桐沢伊織に憧れているが、高嶺の花だと自己完結しているのでアピールしようなどという気はない。何事にも波風立てず、干渉されず、空気のように扱われることを望んでいる。
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