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太一
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大企業の会長。奇病にかかっており、「扶桑の森」の清浄な大気の中でしか生きられない。扶桑の森にいる間はいたって健康、とても病人には見えない。亡父の悪行に嫌悪感を覚えており、その反感から、太一は、仁を重んじる飄逸な性格となった。亡父の悪徳経営により、会社は成長したが企業イメージは悪く息子の太一に怨みを転嫁している者もかなりの数にのぼり、殺されかかったことしばしば。仕事のほとんどは、ネット上で処理している。太一に代替わりしてから、会社は経営方針を180度転換、罪滅ぼしとイメージの回復につとめているが、そのためか、業績は伸び悩んでいる。普段の言動は、のほほんとしている。のんき者のような印象をあたえるが、実は演技。奇矯な男。
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あざみ
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亡父が健在だった頃より、秘書をつとめている太一のパートナー兼ボディーガードの年上のお姉さん。太一を一人前の男に偽装して、海外取引き有利に導くために、名目上の妻となっている。夫婦感情まったくなし。太一の社会的地位を向上せさたかっただけ。太一のことは、間の抜けた弟のように思っている。
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雛子
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メイド長。洗濯、屋敷の庭の手入れを担当している。物言わぬ植物を、こよなく愛している。笑顔を見せない、眼鏡っ娘。実は太一の亡父の奸計によって破産、零落した資産家の娘。
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みく
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メイド。屋敷の掃除と、料理を担当している。ちょっと、天然ぽけ。メイドのなかでは、一番、可愛い女の子。太一にはかなり好意をよせており、何かと理由をつけては二人きりになろうとする。が、メイドと主人の身分の差に気後れしてしまい、なかなか想いを告白できないでいる。
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清葉
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メイド。屋敷の道場の管理と、風呂掃除を担当している。古風な感じの、地元の女の子。太一の剣術の師匠。あざみが長期間、太一のそばを離れるときは、きよがボディガードを代行する。しかし、正規の訓練は受けておらず、ボディガードとしての腕前は、あざみに遠くおよばない。剣術は師範級だが、板の間の試合以外の実戦で、その腕前が発揮できるかは大いに疑問。きよ本人もその事は承知しており、ボディガードというより「御盾」のつもりでいる。
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