人里はなれた「扶桑の森」
原因不明の病に侵された太一は、大企業の会長でありながら、この森の清浄な空気だが箱庭のような限定された空間、不利な立場の中でしか生きることができない。
しかし、彼を助けてくれる三人のメイドと一人の秘書。彼女たちの献身で、充実した日々を送る太一。
ところが、ある夜、その幸福に亀裂が走った・・・・
事件の発端は、扶桑の森の中に山菜を採りにいった太一とみくが、はぐれてしまったことから始まる。
山菜採りに夢中になっている太一の頭を、何者かが背後から殴りつけたのだ。太一は昏倒して失神、出血。 夜半を過ぎて降った雨で、太一は意識をとりもどす。
太一は半死半生で屋敷に生還する。
翌日から、犯人探しが始まる。
折からの台風で扶桑の森に続く橋が決壊し悪天候のためヘリも飛ぶ事ができず、館は陸の孤島状態となる。
何者かの手によって、通信機が破壊され、飼育していたのウサギが殺されるなど、不気味な様相を呈しはじめた。
この後の展開で何人もの血が流されるか、全員が救われるか、全てはあなたの選択次第となる。