『Dies irae』 アニメ化に先駆ける外伝企画 第2弾!
第1弾のドラマCD 『Todestag Verloren』 から引き続き、主役は聖槍十三騎士団 黒円卓の面々。
その第四位 ヴィルヘルム・エーレンブルグ (CV:谷山紀章) が、今作の語り部となっている。
大儀式魔術・黄金錬成 を控え、日本に向かう直前の彼は、訪れたインタビュアーに己の過去を語り始める。
それは 1944年、ワルシャワの戦場で出会ったアルビノの少女との物語――
俺の母親は姉だった。
ニューヨークのブルックリンにあるヴァンパイア・バー『怪物園(ボルヘス・ハウス)』で、対面のインタビュアーに向ける男の言葉はそんなものから始まった。
第二次大戦以降、世界中のあらゆる紛争地帯に現れて、暴虐の限りを尽くす白貌のSS将校。
戦場の吸血鬼。 彷徨えるハーケンクロイツ。
それは陳腐なオカルトめいた伝説(ミーム)として時に噂されるものだったが、単なるありきたりな与太話ではない。
彼こそがヴィルヘルム・エーレンブルグ。
世界の敵として、国連が極秘に追い続けている第三帝国の残党。 聖槍十三騎士団という、魔人たちの一人であった。
その彼は今、長年待ち続けた悲願を果たすため日本へ向かおうとしている。
普段なら無視か殺すかしていたであろうインタビューなどに応えているのは、約束の時を前に高揚した心が生んだ遊びにすぎない。
ともかく、彼はそうした理由で機嫌が良かった。 饒舌であり、感傷的にもなっていた。
ゆえに今へ至るまでの人生を振り返り、その道程を懐かしむ。 問われるがまま、己の過去を明かしていく。
魂に食い込んだ血の呪い。 拭い去れぬ水銀の業。
それを自覚した日、ヴィルヘルム・エーレンブルグ とは何者であるのかを、深く刻み付けた少女との物語を。
全部、全部話してやるよ。 そいつとの出会いから、終いまでをな。
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聖槍十三騎士団 黒円卓第四位 “串刺し公” ヴィルヘルム・エーレンブルグ CV:谷山紀章
聖槍十三騎士団 黒円卓第四位、カズィクル・ベイの異名を持つ男。
近親相姦から生まれた畜生児のためか アルビノ であり、日光などの光を忌む。
だがその反面、夜間はすべての感覚器官が増幅される吸血鬼のような体質の持ち主。
第二次大戦中から一切歳を取らずに存在し続けており、
世界中の紛争地帯で暴虐の限りを尽くす吸血鬼として、戦場の伝説となっている。
長年待ち続けた黄金練成という儀式のために日本へ向かう直前、
接触してきたインタビュアーに己の過去を語り始める。
「おまえは俺のもんだ、クラウディア。 俺が拾った命なんだから俺に捧げろ」
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ヘルガ・エーレンブルグ CV:高田初美
ヴィルヘルムの母であり、姉である女性。
すでに故人だが、ヴィルヘルムの価値観に深い影響を与えた存在のため、
聖遺物・闇の賜物 ヘルガの姿を真似て、彼の内界に巣食っている。
あくまで彼が認識している母かつ姉という像にすぎないが、彼女が抱く愛は本物。
自身の持つ全ての能力を、ヴィルヘルムのために捧げると誓っている。
「ヴィル、ヴィル、わたしの愛しいヴィルヘルム……」
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クラウディア・イェルザレム CV:能登麻美子
ワルシャワ蜂起戦において、ヴィルヘルムと出会った修道女。
彼と同じ アルビノ であり、そのためか二人は共に暮らすようになる。
昼の世界に生きられない彼女は、己を半分だけの人間と定義しており、
自分のあらゆるものを人並に届かない半端なものだと思っている。
それは自虐と言うよりも、光に対する憧れからくる他者への過大評価で、
昼の世界とそこを歩ける人々への純粋な憧れ、敬意や愛情として機能している。
「私は彼に命を救われた身ですから、恩を返さないといけません」
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ルートヴィヒ・ヴァン・ローゼンクランツ CV:置鮎龍太郎
1944年にカチンの森で、続発する怪異を巡ってヴィルヘルムらと出会った謎の男。
バチカンの特殊工作員を自称しており、黒円卓に対して友好的だが、真の目的は不明。
騎士団副首領 カール・クラフト は彼と面識があるようだが……
「永遠に明けない夜を望んでいるのか…… 浅い男だ」
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ディナ・マロイ CV:白石涼子
現代において、諏訪原市に赴く直前のヴィルヘルムと接触し、彼に取材を持ち掛けた女性。
クールで、かつ肝が据わっており、ヴィルヘルムをして 「好みだ」 と言わしめる優秀なキャリアウーマン。
「ディナで構いません、ミスタ・エーレンブルグ」
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ラインハルト・ハイドリヒ CV:諏訪部順一
- 聖槍十三騎士団を統べる黄金のカリスマ。 二つ名はメフィストフェレス。
魔人の集団である黒円卓においても完全な別格で、
生まれる世界を間違えた存在とさえ言われる圧倒的な器と力は、配下から神のごとく恐れられ、敬われている。
親しい人物: メルクリウス
嫌いな人物: いない。 彼はすべてを愛している。
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カール・クラフト CV:鳥海浩輔
- 聖槍十三騎士団副首領。 二つ名はメルクリウス。
黒円卓を魔人の集団に変えた張本人であり、唯一ラインハルトと対等の友人関係を持つ驚異の魔術師。
そのためすべての団員にとって師の立場だが、ラインハルトを除く全員から蛇蝎のごとく嫌われている。
親しい人物: ラインハルト
嫌いな人物: いない。 彼はすべてを俯瞰している。
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ヴァレリアン・トリファ CV:成田剣
- 黒円卓第三位。 二つ名はクリストフ・ローエングリーン。
温厚で臆病な神父だが、人の心や物体に宿る記憶を読む異能を持っているため、大戦の狂気に精神が壊れかけている。
その坩堝とも言うべき双首領のもとにいるのが耐えられず、作中では逃亡している状態。
親しい人物: リザ
嫌いな人物: メルクリウス、シュライバー
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ベアトリス・キルヒアイゼン CV:瑞沢渓
- 黒円卓第五位。 二つ名はヴァルキュリア。
人格破綻者ぞろいの騎士団において唯一と言っていい真っ当な価値観の持ち主だが、
それゆえに周囲と噛み合わず、浮くことが多い。
狂っていく祖国と知人たちに嘆くことは多いものの、人としての正義を貫き通すと誓っている。
親しい人物: リザ、エレオノーレ
嫌いな人物: メルクリウス、ヴィルヘルム、シュライバー
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ゲッツ・フォン・ベルリッヒンゲン CV:安元洋貴
- 黒円卓第七位。 ラインハルトの近衛を務める三人の一角、鋼鉄の黒騎士 ニグレド。
死から復活した存在のため己の本名を覚えておらず、二つ名をそのまま名乗っている。
その両拳はあらゆるものを一撃のもとに終わらせる幕引きの具現であり、
戦車と融合したサイボーグであることから、マキナと呼ばれることのほうが多い。
親しい人物: いない。
嫌いな人物: メルクリウス
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ルサルカ・シュヴェーゲリン CV:いのくちゆか
- 黒円卓第八位。 二つ名はマレウス・マレフィカルム。
大戦当時で二百年近く生きている魔女であり、外見は幼いが老獪であざとく、残酷かつ享楽的。
表面上の人当たりは一番いいが、彼女の中にあるのは歪んだ自尊心と他者への嫉妬のみである。
親しい人物: ヴィルヘルム、シュピーネ
嫌いな人物: メルクリウス、シュライバー
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エレオノーレ・フォン・ヴィッテンブルグ CV:矢口アサミ
- 黒円卓第九位。 二つ名はザミエル・ツェンタウァ。
ラインハルトの近衛を務める三人の一角、紅蓮の赤騎士 ルベド。
苛烈で厳格な軍人然とした女丈夫だが、それゆえに容赦というものが一切ない。
ベアトリスにとっては直属の上官でもある。
親しい人物: ベアトリス、ヴィルヘルム、リザ
嫌いな人物: メルクリウス、トリファ、リザ
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ロート・シュピーネ CV:はらさわ晃綺
- 黒円卓第十位。 諜報を主とした人物のため仲間たちにも本名を明かしておらず、二つ名のシュピーネをそのまま名乗っている。
ベアトリスとは違う意味で一般的な価値観を持っており、つまるところ現実主義者だが、
ゆえに目端が利き、世間的な知恵にも長けているという面がある。
親しい人物: ルサルカ、ヴィルヘルム、トリファ
嫌いな人物: メルクリウス、シュライバー
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リザ・ブレンナー CV:羽吹梨里
- 黒円卓第十一位。 二つ名はバビロン・マグダレナ。
貞淑で聡明な振る舞いを常に欠かさない淑女だが、
実際は数千単位の○○たちを人体実験の果てに殺した経歴を持っている。
エレオノーレとはユーゲント時代の同期であり竹馬の友だが、互いに価値観が異なりすぎるため犬猿の仲でもある。
親しい人物: トリファ、ベアトリス、エレオノーレ
嫌いな人物: メルクリウス、エレオノーレ
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ヴォルフガング・シュライバー CV:環有希
- 黒円卓第十二位。 二つ名はフローズヴィトニル。
ラインハルトの近衛を務める三人の一角、狂乱の白騎士 アルベド。
天使のような容貌を持つ人懐っこい少年だが、出鱈目な躁鬱の落差と嵐のような○○を振り回す殺人鬼で、
ラインハルトを除く世界のすべてに殺意しか持っていない。
親しい人物: メルクリウスを除く全員
嫌いな人物: ラインハルトを除く全員
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