そして無尽の世界に消えていく。
それでも音は重なり合い、響いていく。
刻は流れて――いつか詩となる。
天才と才人と凡人。弱き神と○き神。
幸福の先のさらに先の物語。
それこそが、桜の物語の第二幕。
神に選ばれた天才と、神に見放された才人、神に抗う凡人。
美に宿るカリスとは何か? なぜその果実は選ばれた者にしか与えられないのか?
「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」
因果交流の光が結ばれた世界。
芸術家は美によって、その問いに答える事が出来るのだろうか?
サクラノ詩のその後の草薙直哉を中心に語られる物語。
あの坂から、直哉と藍が弓張の街を見ながら下った最後の風景。
そこに至るまでに、多くの語られなかった物語があった。
二人の天才。
夏目圭と草薙直哉の本当の物語。
何故、彼らは死後あるいは筆を折っても、未だに人々を魅了し続ける芸術家であり続けるのか?
美の具現化そのものである画家、御桜稟。
彼女は何故、彼らが止まったその先を進もうとするのか?
氷川里奈は? 川内野優美は? 鳥谷真琴は? そして夏目藍は?
あらゆる人間の思いが交差する。
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草薙直哉
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サクラノ刻における主人公。
弓張学園卒業後、国立の芸術大学に進み、弓張学園の非常勤講師として勤めていた。
本作品では正規雇用となり晴れて美術教員となる。
生徒達と共に名門弓張学園美術部を復活させる。
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夏目圭 CV:藤神司朗
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波瀾万丈の人生を経て、夏目家に入る。
夏目藍やとある人物との出会いによって徐々にその性格を変えていく。
筆を折った草薙直哉をいまだに目標として追い続けている。
草薙直哉の天才性を信じている。
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夏目藍 CV:澤田なつ
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夏目家の長女にあたり、
圭のみならず直哉にとっても姉の様な存在。
草薙一族と中村一族の戦い、
中村一族と鳥谷紗希の戦い、
それらすべての証人であり、
すべてを知る者でもある。
多くの人に救われた人生であり、故に多くの人を救う人生でもある。
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本間心鈴 CV:夏和小
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本間礼次郎の娘であり、
中村麗華の娘でもある。
麗華にそっくりな外見と、
礼次郎に似た恐ろしい瞳を持ち、鳥谷紗希をして「恐ろしい娘だ」と言わしめる。
ただし、非常に思慮深く、
丁寧な物腰であり、
危険性は一切感じさせない。
その事も紗希に混乱を与える。
ミサゴの冠羽を「心意気」と呼んでいる。
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鳥谷静流 CV:手塚りょうこ
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キマイラのオーナー兼マスター。
世界中を旅しており、コーヒー輸入のコンサルタントをしていたが、
帰国してキマイラのマスターとなった。
飄々とした性格をしており、
捉えどころが無い。
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中村麗華 CV:綾音まこ
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弓張学園の支配者である中村章一の妹。
○権を振るい、それまで自由な校風であった弓張学園を改革する。
敵も多いが、一貫した性格にはある程度の支持者もいた。
鳥谷紗希によるクーデター、
そして本間家との政略結婚などで、その心を徐々に歪ませていく。
静流から与えられるハズであった『雪景鵲図花瓶』に異常な執着を見せている。
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鳥谷真琴 CV:五行なずな
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雑誌アートスクールの編集者。
『櫻達の色彩の足跡』の特集で昇進しデスクとなった。
碧緋や弓張市で起きている異変を感知して、弓張で取材を続けている。
いまだに処女。
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鳥谷紗希 CV:桜川未央
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弓張学園クーデターを成功させ、中村家を弓張学園から追放する。
その他、ありとあらゆる奸計を巡らせて、弓張学園を支配下においているが、
その地位は多重オーナー制という脆い橋の上に成り立っている。
それでも、その手腕は凄まじく「カミソリ」とも呼ばれる。
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咲崎桜子 CV:歩サラ
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弓張学園美術部員。
美術部を復活させた立役者でもある。
元陸上部のエース選手であったが、故障して今は走る事が出来ない。
草薙直哉に恋心を抱いている。
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栗山奈津子 CV:鈴谷まや
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弓張学園美術部員。
引っ込み思案な性格をしていたが、咲崎桜子に誘われて、
何かを変えるために美術部復活に参加する。
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氷川ルリヲ CV:桜川未央
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弓張学園美術部員。
三科展他、数々の公募で入賞している。
雅号は「ア・ロウアワーキウイ」で、これは姉である氷川里奈との遊びの中で生まれた名である。
天真爛漫な性格であるが、美術部員の中では唯一、
芸術が持つ恐ろしさを理解している。
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川内野鈴菜 CV:きのみ聖
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弓張学園美術部員。
ルリヲとは幼い頃から仲が良い。
礼儀正しく、しっかりしているが、性欲を隠す事を全くしない。
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恩田寧 CV:北大路ゆき
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恩田霧乃の娘で、
夏目圭の妹にあたる。
本間麗華と、過去いざこざがあり、本間や中村家を嫌っている。
だが、寧が本間心鈴を憎む理由はもっと根本的な部分に根ざす。
ルリヲと共に、三科展受賞歴があり、学生レベルの画家ではない。
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柊ノノ未 CV:秋野花
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弓張学園美術部員。
恩田寧とは幼なじみで、彼女の事をよく知っている。
泪川ドヤ街で長らく居酒屋のバイトをしている。
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御桜稟
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快挙中の快挙、十代にして世界最高峰のムーア展最高賞プラティヌ・エポラールを受賞する。
受賞後数年は意欲的に作品を発表してきたが、
その後にぴたりと作品が発表されなくなる。
草薙健一郎をして「具現化」と呼ばせる、
魔術的な絵画能力はすべての芸術家の中でダントツに高い。
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夏目雫
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渡米した稟と共に行動している。
伝説の伯奇であった。
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長山香奈 CV:小倉結衣
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前衛芸術集団ブルバギの紅一点。
いつでも奸計を巡らせて生きている。
だが本質的には、直哉と真逆な意味で、
もっとも純粋に芸術を愛しその呪いに取り憑かれた者でもある。
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草薙健一郎 CV:牛蛙キタロウ
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ニューヨークを拠点として活動する世界的芸術家。
自由奔放な性格をしており、その性格から友人も多い。
だが、旧友の恩田放哉からは「美も醜も、祝福も呪いもすべて引き連れている。美の化物」と呼ばれる。
過去、宮崎絵画学校に所属していた時期があり、
宮崎破戒とは数年だけ師弟関係にあった。
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マーティ・フリッドマン
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ムーア財団所属。
現在東アジア担当の上級キュレーター。
古くからの草薙健一郎の知り合いで、彼のマネージャーの様な事もやっていた。
一癖も二癖もあり、直哉はいつも一杯食わされるが、今回はどうなるか。
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本間礼次郎
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南部グループの副総裁であり、麗華の夫、心鈴の父であった。
鳥谷紗希をして「自分など、彼の前ならば使い捨ての百円カミソリだろうね」と言わしめるほどの人物。
経済界の裏側で長く仕事をしてきており、
「全てを見透かすような眼」と呼ばれる眼力を持っている。
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タキザワ・トーマス・ネーゲル・ジュンペー
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フランス人。
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