キミの一瞬を、永遠に
主人公・樫尾光は、二紺ヶ原学園写真部の副部長。
カメラを好きになって5年目だけれど、いまだに “これだ” と思えるような方向性が定まらず、ここ半年ほどあまり良い作品が撮れないでいた。
そんなある日、写真部は学生会から廃部勧告を受けてしまう。
以前から、活動実績も乏しく人数も少ないのに、倉庫や暗室などスペースを多くとることが他部より批判を受け、学生会会議の場で議題に挙げられていたのだ。
このまま学生としての活動にふさわしい実績を出せない場合、写真部は廃部になってしまう。
そこで写真部部長のあずさは、全部員ひとりひとりに事態解決のための “目標” を決めていく。
だが主人公にだけは、何故か自分で考え自分で決めるようにと言った。
実績を得るためには、コンテストや学園祭での入賞を狙っていかなければならない。
しかも撮影対象を人物写真、それも “女の子” の写真を撮るようにと、顧問の先生と部長にキツく釘を刺されてしまう。
「女の子を魅力的に撮ることがあなたには出来る」 と言われたものの、おとなしい性格の主人公は声を掛けることすらままならず、失敗を重ねていた。
残る猶予はおよそ2ヵ月と少し。 その途中で行われる合宿までに被写体を決め、緊張しない程度には仲良くならないといけない。
いや、それ以前に目標を定めて、魅力的に撮りたいと思える相手を見つけるところからスタートしなければいけなかった……。
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元ティーン誌モデルの転校生 織蓮 芳佳 (おりはす よしか)
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身長:158cm スリーサイズ:B84/ W52/ H85
修学旅行直前にやって来た転校生。
明るく人当たりの良い女の子で、参加費を一括払いして当たり前のように修学旅行に参加するなど、物怖じしない大胆な一面もある。
注文した制服がまだ届いていないため、前の学院の制服を着ている。
自分の可愛さを自覚しているので、まったく振り向かない主人公に対して反感を抱く反面、かなり気になっている。
当てつけのように写真部に入ったものの、今ではカメラに興味が出てきている。
ティーンズ誌のモデルをしていたが現在は休止中。
基本的にミーハーで、話題を独占するのが大好き。
カメラはとにかく高スペックなものが好き。
撮りたい写真の方向性はまだ定まっていないので、現在いろいろなものを撮っている最中。
「ね、それカメラ? もうしょうがないな、わたしを撮ってもいいわよ?」
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軽薄そうに見える実力者 曽爾崎 あずさ (そにざき あずさ)
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身長:157cm スリーサイズ:B89/ W56/ H88
写真部の部長。
三度の飯より昼寝が大好きで、放課後のひとときをダラダラと過ごすことを何よりの至福としている奇人。
夏は屋上に持ち込んだビーチパラソルの下に、冬は部室へ持ち込んだコタツの中によく居る。
普段は呑気さと適当さの塊だが、カメラを持つと無頼のような雰囲気を帯びる。
新古品のカメラを持っているのだが滅多に使わず、主に携帯電話や使い捨てカメラで撮っている。
適当に撮ったように見えるし見栄えもしない写真なのに、学園祭だとなぜか一番人気で、見た人の記憶にとてもよく残る写真を撮る傑物。
撮る写真は主に静物写真。 特にカメラそのものを写すのが大好きで、部員がカメラを買うとまず間違いなく飽きるまで延々写されるハメになる。
「あ〜〜……もう起きるのやだ。副部長、代わりに授業出といて〜…」
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お節介焼きのクールな後輩 天宮 夏音 (あまみや かのん)
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身長:152cm スリーサイズ:B82/ W55/ H83
二眼レフとトイカメラを愛する写真部の後輩。
撮るのは犬猫の写真ばかりという、動物雑誌投稿の常連。
センスも知識もなかなかのものだが、カメラに関してはなぜか可愛らしさとマイナーさを優先してしまうマニアっぽさを備えている。
二眼レフに転向したのは、カメラを持って構えると犬猫が緊張しやすいから。
性格はクールで頑固。
物事には動じない性格……のはずが、主人公の偶然(?)によるセクハラには何故かドキドキが止まらない。
趣味は市販されているドリンクを自作すること。
「えっと…先輩? その手はいったい……。あの、何をしてるんですか」
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親友で悪友で……幼なじみ? 菱熊 頼可 (ひしぐま らいか)
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身長:151cm スリーサイズ:B83/ W57/ H85
主人公の幼なじみにして親友。 カメラ屋の娘で、父親は生粋のカメラマニア。
幼い頃から英才教育とばかりにカメラを押しつけられたことに反発して、今ではすっかり大のカメラ嫌いに。
だが1年前の学園祭で主人公に撮られた写真を目にしたことで気持ちが変わり、今は写真部に籍を置いている。
可憐さと信頼性を併せ持つ傑作機から名付けられたものの、可憐さとは無縁のサバサバとした気っぷの良い性格の持ち主。
自前のカメラは持たず、父親が質流れ品から手に入れてきたものを勝手に持ち出したり、弟のものを勝手に借りて使っている。
撮る写真は主に風景写真で、人間が写っていると途端に不機嫌になる。
「やっほー。 なんだよぉ、朝から元気ねーなー。ほーら置いてくぞ〜」
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無害な草食系男子 樫尾 光 (かしお ひかる)
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本作の主人公。
“無駄美声” と陰で言われるほど声の通りが良く、入学してから半年間、演劇部から勧誘を受け続けるほどだった。
しかしあまりにあがり症がひどく、泣く泣く諦められたという過去がある。 また、歌が極端に下手。
写真の腕前はそこそこで、人物写真のみ得意。
特に女の子が被写体だとセンスが光る……のだが、性格的に 「撮らせてほしい」 といつも言い出せない。
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